ソ連時代、ペレストロイカ(改革)が始まる直前の1984年からソ連国営レコード会社だったメロディヤが発売を開始した「ソヴィエト・ジャズ選集」という30cmLPシリーズは仰天ものだった。『第一歩』=(1)=を皮切りに、1920年代~40年代の録音をどっさり収録して25種以上も出た。ディキシーランドジャズ・スタイルあり、スイング・スタイルあり、エリントン楽団風あり、ノヴェルティあり、タンゴ・ジャズあり、ハワイアン・ジャズあり、アコーディオン・ジャズあり、ジャズ風ロシア民謡あり…なんでもありだ。この選集は今では入手難だが、その一部抜粋的なCD2種、『疲れた太陽』=(2)=、『わが最後のタンゴ』=(3)=でもいくらか確認できる。 v.a.『The First Step』(LP: Melodiya M60 45827 006) 1926~34年の録音を収録。アレクサンドル・ツファスマン(Alexand