●定着までの時間がかかる新たな規格 登場前の大きな期待と裏腹に、ようやく登場した製品がどうもパッとしない、というのは決して珍しい話ではない。USBでさえ、普及するのにかなりの時間を要した。 USBに初めて対応したIntelのチップセット(Pentium対応の430VX/430HX)が登場したのは'96年2月のこと。これにWindowsがようやく対応したのが同年10月のWindows 95 OSR2で、この8カ月の間、USBポートは単なる穴ボコだったことになる。このOSR2もOEM向けのアップデートであり、一般に広く提供されたものではなかった上、互換性問題が多く指摘されるなど、USBの船出は決して順調なものではなかった。 こうした問題にソフトウェアとハードウェアの両方が対処し、USBが一般に広く利用されるようになったのは、'98年のこと。同年4月にリリースされたIntelの440BXチップセ