海の向こうの大リーグではワールドシリーズが盛り上がっている。3勝3敗で迎える最終戦は、ドジャースのダルビッシュが先発予定だ。「ワールドシリーズと日本シリーズは似た展開になることが多い」という説もあるが、今季の日本シリーズは残念ながら違う展開になっている。第3戦まで、走攻守ともソフトバンクの強さが際立っている。DeNAが日本一になるためには、もう4連勝しか道はない。 過去67回の日本シリーズで、3連敗の後に4連勝して日本一になったのは、わずか3チーム。いずれも長くファンの記憶に残る戦いだった。 1958年は西鉄。鉄腕・稲尾和久投手が第4戦から4連勝して巨人を倒し、「神様・仏様・稲尾様」の有名なフレーズが生まれたシリーズだ。 86年は西武と広島が死闘を繰り広げ、唯一、第8戦までもつれた。第1戦は引き分けで、第2戦から広島が3連勝。しかし、第5戦で救援登板の工藤公康投手(現ソフトバンク監督)が延