■今年2013年の正月に、著作者の死後50年を過ぎて、自らの著作物に対する著作権が消滅したところの著作者は、いつになく数多いとか。ただしここで言う著作権の消滅とは、「著作権の中の財産権」の消滅に過ぎない。 著作権の財産権の消滅後、著作権の人格権はどうなるのか。 結論は、著作権の中の人格権の尊重は、財産権の消滅後も、一定程度の長期間、保持されるということ。このため、取り扱いに注意が必要ということである。 □(参考)著作権の財産権と人格権。 続きを読む
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今年は、書こうと思って温めているうちに、旬を逃して腐りかけているネタが例年に増して多いのだが、間もなく施行される平成24年度著作権法改正のネタもその一つ*1。 もっとも、さすがにこれだけの改正を放っておくわけにもいかない、ということで、ちょうどタイミング良く、ジュリスト1月号に掲載された特集「変革期の著作権法」の内容をフォローしつつ*2、これまでストックしていた雑誌記事等へのコメント等と合わせて、施行ギリギリ直前のこのタイミングでアップすることにしたい。 Jurist (ジュリスト) 2013年 01月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2012/12/25メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 伝わらない立法担当者の思い? さて、平成24年著作権法改正において新設された権利制限規定は、概して評判が悪い、というのは、当ブログの読者の皆様であればよくご存じであろ
エントリーにしようとして忘れていた。年明けすぐの1月4日が締め切り。 カレントアウェアネス・ポータル:博士論文のオープンアクセス化に向けて、学位規則改正案に関するパブリックコメントが募集開始 学位規則の改正案に関するパブリックコメント(意見公募手続き)の実施について 私の所属コースだと発表済みの論文を編集する形で博士論文を作ることが多いので、博士号取得後1年以内の博士論文のWebでの全文公開は問題ないけれども、本として博士論文を出版するのが標準っぽい人文系や「博士論文には未発表のことを書かなければいけない」という縛りのある分野だと、公開時期、ライセンス回り(特に商用利用について)は、パブリックコメントを出しておいた方が良いとは思う。 特に人文系は、博士号取得者が少ないので年長者の発言に任せていると、今、博士課程にいる人やこれから博士号を取ろうと考えている人に不利な状況が生まれるかもしれない
元日に公開されたのは秋田雨雀「三人の百姓」、飯田蛇笏「秋風」、小倉金之助「黒板は何処から来たのか」、西東三鬼「秋の暮」、妹尾アキ夫「凍るアラベスク」、土谷麓「呪咀」、中谷宇吉郎「雪」、正木不如丘「健康を釣る」、正宗白鳥「心の故郷」、室生犀星「抒情小曲集 04 抒情小曲集」、柳田国男「遠野物語」、吉川英治「私本太平記 01 あしかが帖」。各作家の他作品も公開に向けた作業リストに登場している。 著作権が保護される期間は著作者の死後50年。期間の計算を簡便にするため死亡の翌年の1月1日から起算されることから、保護期間が終了するのも元日となる。 青空文庫は、著作者の死後の著作権保護期間を70年に延長しようという動きに反対し、2005年から、パブリックドメインとなった作品を元日に公開している。 青空文庫の呼び掛け人、富田倫生さんはサイトで、吉川英治作品の公開についての期待が高かったことなどを述べてい
あけましておめでとう御座います。 昨年末で、以下の方々などの著作権保護期間が満了いたしました。 http://kokugosi.g.hatena.ne.jp/keywordlist?word=%EF%BD%9E1962 とりあえず、以下を公開いたします。 https://www.box.com/s/gz9f7q9vi5e4w3jh9hhu 柳田国男 https://www.box.com/s/88rfnhtfr9c0d7bamwya 春日政治 念のために注記しますと、著作権が切れるだけでなく、発行後五十年以上経過したものをスキャンした、「うわづら文庫」です。 参照 http://togetter.com/li/432086 http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html 追加 小倉金之助『日本の数学』 https://www.bo
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