2015年の日本の音楽ソフト(オーディオレコード+音楽ビデオ)の売上は前年比100%の2,544億円。有料音楽配信売上は、前年比108%の471億円となり、2年連続の増加です。(参照: 日本のレコード産業2016 )CDの売上はピーク時の1998年に比べると約3分の1に迄減少しています。テクノロジーの発達によってYouTubeとはじめ、様々方法で音楽を聴取できるようになり、CDはもはや「音楽を聞くための流通方法」ではなくなりました。 これからの時代、「音楽で生きていく」には何が必要なのでしょうか? アーティストやアーティストと一緒に音楽ビジネスに関わる人に役立つ記事になればと思い、数回に渡って書いてみたいと思います。第1回目は「自分の置かれている状況を理解する」です。 欧米と日本のアーティスト契約の違い 以下に欧米と日本のアーティスト契約形態を比較してみました。 欧米のアーティストは個人