1980年代後半に認知科学の理論を元に提唱され、現在教材開発やUIデザイン等様々な分野で活用されている認知負荷理論。教師にとっても日々の授業改善へのヒントが詰まったこの理論の概要を紹介します。 認知負荷理論(Cognitive Load Theory)とは?人間が頭の中で一度に処理できる情報量には限界がある!という前提の下、学習時に発生する「認知負荷」に注目した理論。 新しいことを学ぶとき、人の頭の中では何が起こっている? 認知負荷理論では、以下のような人間の頭の中の仕組み(認知アーキテクチャ)を理論の土台としています。 人は目や耳から得た新しい情報を、まず頭の中の「ワーキングメモリ」と呼ばれるスペースに一時的に放り込んで処理し、その後スキーマ(構造化した知識)のかたちで「長期記憶」に貯蔵していく。 「長期記憶」がほぼ無限の容量を持っているのに対して、「ワーキングメモリ」の容量はとても少な
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