今月は,第1四半期決算を中心に述べていくことにする。 ソニーグループのゲーム事業の2022年3月期第1四半期は,減収,そして大幅な減益だった。最大の要因は,ソフトが売れていないことと,これまで好調だとしていたアドオンの販売が落ち込んでいるためである。 十時CFOは,巣ごもりからのリスタート(再起動)でゲームをする時間が減少しており,コンシューマゲーム業界全体が縮小しているとコメントしていたのだが,少なくとも任天堂の決算を見ても,業界が縮小しているとは言い難いと考える。 そう考える理由が上記のグラフである。これは,ソニーのゲームソフトの売上高と販売本数,そして任天堂の売上高と販売本数をプロットしたものである。任天堂の売上高はハードが入っているので比較には適切ではないが,傾向はつかめると思うので掲載した。 PlayStationプラットフォーム(PS4+PS5)のフルゲームの販売本数が,この2