ブックマーク / tomomachi.hatenadiary.org (12)

  • いちばん早いアカデミー賞予想(予告編つき) - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    2008年も残すところあと2ヶ月ちょっとしかない。 2008年のアメリカ映画ベスト10を作ってみる(ドキュメンタリー除く) 1 ダークナイト 2 ウォーリー 3 アイアンマン 4 ハロルドとクマー、グアンタナモに行く 5 ウォンテッド これだけ。 5しかないじゃん! ちゃんと新作観てるのに! これはオイラの趣味がムチャクチャ偏っているから、というわけじゃないよ。 実は、今年は今のところアカデミー賞候補になりそうな映画が全然ないんだ。 賞レースの有力候補だった『ソリスト』『ディファイアンス』『ザ・ロード』などの公開は来年に延期されちゃった。 今年10月までに公開されたアメリカ映画で、アカデミー作品賞に値するクオリティ、深いテーマを持った作品は『ダークナイト』と『ウォーリー』の2しかない始末だ。 でも、かたやアメコミの映画化、かたやアニメーション。 アメコミ映画やアニメーションはオスカーの

    いちばん早いアカデミー賞予想(予告編つき) - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 1コマでわかるトランプとヒラリーの現状認識の違い - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    “Two Views” by Joe Heller 二人の大統領候補の指名受託演説から、1コマでわかるトランプとヒラリーの現状認識の違い 上から読むとトランプの現状認識 事態は悪化している 説得しようとするな アメリカの未来は明るいなんて 世間をよく見れば 怒りと憎しみに満ちている たとえ 我々はそんな国では ないとしても 恐れるべきだ 犯罪とテロと不法移民問題を 対処しなければならない 信じてほしい 恐怖は 強大だ 希望よりも なぜなら 我々は楽観できない だから私は決して口にしない 「アメリカには壁ではなく橋こそが必要だ」などと。 下から読めばヒラリーの現状認識 アメリカには壁ではなく橋こそが必要なのです だから私は決して言いません 楽観的になるな、などとは なぜなら 希望は 偉大なものです 恐怖よりも 信じてください 対処しなければなりません 犯罪とテロと不法移民問題を 恐れるべきで

    1コマでわかるトランプとヒラリーの現状認識の違い - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • クリストファー・ノーラン『インターステラー』インタビュー - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    [:large:left] スマホばかり見てないで、宇宙を見ようよ! クリストファー・ノーラン監督インタビュー 『インターステラー』公開当時に映画秘宝に掲載したものです。 取材・文 町山智浩 ――『インターステラー』は最初、スティーヴン・スピルバーグ監督で発表されましたが、どんな経過で企画を引き継いだんですか? ノーラン もともとパラマウントのために宇宙物理学者のキップ・ソーンが恒星間航行をリアルに描こうとして企画した。それで脚に僕の弟のジョナサンが雇われたんだ。でもスピルバーグのドリームワークスがパラマウントを離れたんで、僕が監督を引き受けたんだ。 ――でも、スピルバーグ的な要素は『インターステラー』にいっぱい残ってますね。父親が子どもを捨てて宇宙への夢に賭けてしまうのも、得体のしれない何かの力に導かれていくのも『未知との遭遇』だし、少女と幽霊の交信は『ポルターガイスト』で……。 ノー

    クリストファー・ノーラン『インターステラー』インタビュー - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • もし、南北戦争で南軍が勝っていたら? - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    保険会社のテレビCM。 「連合保険はあなたの財産を守ります」 「財産」というところで画面に映るのは、白人家族の立派な邸宅と、その家の庭の植え込みを刈る黒人の少年。彼は家や自動車と同じ、この家の財産、つまり奴隷なのだ。 これは黒人奴隷制度が今も続く、もう一つのアメリカテレビCMなのだ。 映画『C.S.A. Confederate States of America』は、「もし南北戦争の勝敗を決したゲティスバーグの戦いで南部連合が勝利していたら?」というニセ・ドキュメンタリー。 南部軍は首都ワシントンを陥落し、アメリカ合衆国United States of Americaは滅んだ。そしてアメリカ連合国Confederate States of America がアメリカ全土を支配する。USAではなくて、CSAだ。 この映画『CSA』は、イギリス国営放送が製作したCSAの歴史についての教育番組

    もし、南北戦争で南軍が勝っていたら? - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • ZAKZAK反日記事のソースを調べてビックリ - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    時間の午前2時頃、僕のツィッターに@MdMdTmsという人から、以下のような質問がありました。 @TomoMachi この記事にある「反日感情が高まってる」というのは、当に同情が吹き飛んでる感じなのでしょうか?日ではオバマさんが大使館で記帳するニュースやってたのに… http://ow.ly/4hfo2 【米“放射能パニック”隠蔽政府にヒラリー激怒「信用できない」】 ↓こういう記事でした。 http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110318/plt1103181529003-n1.htm これに対して僕は、「アメリカで反日感情など高まっていません。在米の皆さん、そうですよね?」とツィートしました。 すると、在米だけでなく、世界中に住む人々から、以下のように答えが返ってきました。 ↓まとめ http://togetter.co

    ZAKZAK反日記事のソースを調べてビックリ - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 白人が黒人になり、黒人が白人になって生活する実験TV - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    アメリカのケーブルTV局「FX」開局以来の驚異的視聴率で全米400万人が見たといわれる新番組『Black. White.』。 ハリウッド最新の特殊メイク技術で、白人一家を黒人一家に、黒人一家を白人一家に変身させ、違う人種としての生活を体験させるリアリティTVだ。 実験台になる白人家族はカリフォルニアに住むワーゲル一家(右の写真) ブルーノ父さんは47歳の教師で、自分は黒人に対する差別意識がないと信じている。 カーメン母さんは48歳だが、その年まで白人以外とはほとんど交流がない。 一人娘のローズはブロンドでニキビに悩むどこにでもいる女子高生。 黒人家族は人種差別の根強い南部ジョージアから来たスパークス一家 ブライアン父さんは41歳で大卒のインテリだが人種差別を経験してきたという。 レニー母さんは38歳でやはり大卒。この家族は中産階級だ。 一人息子のニックはハンサムだが、内向的な少年。 彼らが

    白人が黒人になり、黒人が白人になって生活する実験TV - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 「わかってもらえるさ」RCサクセション

    今年のアカデミー賞で作品賞ほかにノミネートされている映画『グッドナイト&グッドラック』は、マッカーシー上院議員による「赤狩り」が吹き荒れる50年代を舞台に、政治的な傾向のあるマスコミ関係者が次々と社会主義者と決め付けられて弾圧されるなかで、マッカーシーに敢然と立ち向かったCBSのキャスター、エド・マローの勇気を描いている(詳細)。 しかし、なぜ、今、50年も昔のことを映画に? 製作・脚・出演のジョージ・クルーニーは、赤狩りの恐怖のためにマスコミ関係者が政府批判を避けるようになった50年代が、対テロ戦争の下、マスコミがブッシュ政権を批判しなくなった現在の状況とが似ていると考え、ジャーナリストに当の役割を思い出させるためにマローのことを映画化しようとしたのだ(クルーニーは大学まではキャスター志望)。 この『グッドナイト&グッドラック』のシナリオをクルーニーと共同で執筆したグラント・ヘスロヴ

    ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 「わかってもらえるさ」RCサクセション
  • ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 『ホテル・ルワンダ』なんかまるで役に立たない!

    こんなものにリンクされて、ものすごく脱力した。 http://blog.livedoor.jp/mahorobasuke/archives/50487989.html 僕は『ホテル・ルワンダ』を日で公開してもらうために、いろいろ尽力してきましたが、あの映画を観た後でも、こんなことを書く人がいるのを見ると、絶望的な気持ちになります。 この人は、僕が『ルワンダ』のパンフに関東大震災の朝鮮人虐殺事件について書いた意味がわからないようなので、もう一度書きます。 このルワンダの事件を、遠いアフリカの出来事として観ても意味がない。 虐殺は、どこの国でも起こってきたし、これからも起こり得ることであって、 私たちは誰でも、人を差別して迫害する、虐殺の種を秘めているんだということを自覚し、 ルワンダみたいな状況になった時、ポールさんのように行動できる人間にならなければ。 ところが、この人は、虐殺の種を抱え

    ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 『ホテル・ルワンダ』なんかまるで役に立たない!
  • 『セッション』菊地成孔さんのアンサーへの返信 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    これは、町山さんにアンサーさせて頂きます(長文注意)への返信です。 せっかく紳士的に書いたのに「町山さん、昔は仕掛けるときそんな口調じゃなかった癖にさ!(笑)ちょっと見ない間に、すっかりもう!!(笑)」ときやがった。 わかったよ、なら、昔通りの言葉遣いでやったろうじゃねえか。 オラァ! きくちなるあな! 読めねえ名前親につけられてんじゃねえよ! これでどうだ! 菊地さんがジャズを愛してるように、オイラも映画を愛してるし、この『セッション』という映画が大好きだから、1万6千字も使って口汚く罵倒されて、「菊地さんの批判を読んで観ないことにした」なんてツイートまであったから頭にきたんだよ! この小さい映画を守りたかったんだよ! ああ、たしかにオイラは菊地さんが『ハッスル&フロウ』についてデタラメ書いた原稿読んで、ファースト・インプレッションで「うさんくせえ!」って思ったよ! いや、違うな。正直言

    『セッション』菊地成孔さんのアンサーへの返信 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 『バードマン 無知がもたらす予期せぬ奇跡』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    「どうしてこんなドツボにはまっちまったんだ?」 主人公リーガン・トムソンが白いブリーフ一丁で座禅を組んで宙に浮いている。……あ、宙に浮いてる理由は後で。 場所はどこかの楽屋。トムソンはかつてハリウッド超大作『バードマン』の主演スターだったが、その後は鳴かず飛ばず。子にも逃げられた。それが60歳をすぎた今、自ら製作・演出・主演するブロードウェイの舞台劇に再起を賭けている。 トムソンを演じるは、かつてアメコミのスーパーヒーロー、バードマンを映画で演じたスターだったが、その後、鳴かず飛ばずのまま60歳を越えた。演じるのはマイケル・キートン。彼自身も、ティム・バートン監督の『バットマン』(89年)で主人公ブルース・ウェインを演じた。 『バードマン』の監督はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。彼の映画はいつも暗い。『アモーレス・ペロス』では都市の最下層で貧しさにあえぐ若者が金のために愛犬を闘犬

    『バードマン 無知がもたらす予期せぬ奇跡』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 菊地成孔先生の『セッション』批判について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    その後、俳優名を役名に統一するなど細かい部分をいじったため、4月17日に上げた文章とは細かい部分で違っていますが、論旨は同じです。 初期バージョンはこちらにありますので比較できます。 日では今日(4月17日)から公開される映画『セッション』を、ジャズ専門家である菊地成孔先生がジャズ音楽家の立場から酷評しています。 http://goo.gl/Jt1sc3 それを公開前に読んだ人々の間で「素晴らしい批評」などと評判を呼んでいます。 「自分はジャズがわからないが、ジャズ専門家が観れば駄作なんだろうな」とか 「映画はまだ観てないが、ジャズを知らない100人の評価よりも菊地さん一人を信じる」とか とにかく、いちばん問題だと思うのは「菊地さんの酷評を読んで『セッション』を観るのをやめた」という人が決して少なくはないことです。 また、『セッション』ではスパルタでハラスメントなフレッチャー先生(JKシ

    菊地成孔先生の『セッション』批判について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 訂正 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    昨日、岡田斗司夫氏が「町山に対談を申し込んだら彼が断ってきた」と、ニコ生で発言しましたが、町山は氏から何のコンタクトも受けていません。事実だというなら証拠のメール等を提示してください。

    訂正 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
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