薬物依存治療を専門とする松本俊彦医師。自身もカフェインを「乱用」する傾向があると明かす=東京都小平市の国立精神・神経医療研究センターで6月9日、清水健二撮影(画像の一部を加工しています) 今年の「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞した「誰(た)がために医師はいる クスリとヒトの現代論」(みすず書房)の筆者は、精神科医の松本俊彦さん(54)だ。薬物依存治療の国内第一人者として知られる松本さんは、国立の医療機関の要職にありながら、国の乱用防止の標語「ダメ。ゼッタイ。」を「患者を回復から遠ざける呪文だ」と手厳しく批判する。私たちの社会は、依存症という病気の本質をどこまで理解できているだろうか。【くらし医療部・清水健二】 医学部で教わらなかった世界 <松本さんは国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)の薬物依存研究部長。今も外来で患者の診療を続けている。受賞作は月刊誌「みすず」に3年間連載し
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