ブックマーク / ameblo.jp/0831nuko (39)

  • 『1日3回通いたくなるワケあり三姉妹の美味しいお店』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『三人屋』 原田 ひ香 (著) ¥682 実業之日社文庫 (「BOOK」データベースより) 朝は三女の喫茶店、昼は次女の讃岐うどん屋、夜は長女のスナック―朝・昼・夜で業態がガラリと変わるその店は通称「三人屋」。やって来るのは、三女にひと目惚れしたサラリーマン、出戻りの幼なじみに恋する鶏肉店主、女泣かせのスーパー店長など、一癖ある常連客たち。三姉妹が作るごはんを口にすれば、胃袋だけじゃなく、心もたっぷり満腹に!? <こんな人におすすめ> 美味しい料理と姉妹の交錯する複雑な思いを描いた話を読みたい 個性豊かな三姉妹の生き樣を描いた話に興味がある 原田 ひ香のファン 三人屋 (実業之日社文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、インタビュー記事掲

    『1日3回通いたくなるワケあり三姉妹の美味しいお店』
  • 『テキストレビューを更新しました』

    テキストレビューを更新しました。 日は『ハーバードの個性学入門 平均思考は捨てなさい』です。 平均思考が生まれた経緯から、個性とは何か、これからの社会にとっての個性学の意味合いなど、神経科学、心理学、教育学をもとに提唱します。個性が尊重される世界は、一人一人が生きやすい世界。そんな社会を目指すべきタイミングがそこまでやってきているのかもしれません。 「個性」を科学すると生きやすい社会がやってくる | nuko book 『ハーバードの個性学入門 平均思考は捨てなさい』 トッド・ローズ 著 小坂恵理 訳 ハヤカワノンフィクション文庫 概要 「平均」の思考が私たちの行動や将来を著しく狭めている。ハーバード教育大学院の研究者である著者が、「平均」という概念が生まれた経緯から、それが現代社会に及ぼす影響を詳しく解説。全体から生まれた「平均」という思考に対し、個を重視する「個性学」について、神経科

    『テキストレビューを更新しました』
  • 『人の心に寄り添い、その心を震わす菓子づくりを目指す』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『しのぶ草 江戸菓子舗照月堂』 篠綾子 (著) ¥682 時代小説文庫 (「BOOK」データベースより) 「照月堂の主・久兵衛の菓子作りの才に対して、警戒を見せる上野氷川屋の主人・勘右衛門。久兵衛の味を盗もうとしてか、久兵衛の弟子で、先ごろ自分の店を開いたばかりの辰五郎を引き抜こうと、卑怯な策を仕掛けてくる。そんな父のやり方を憂う氷川屋の跡取り娘・しのぶは、友であるなつめや照月堂の皆に顔向けできないと意気消沈していた。なつめは元気を出してほしくて、しのぶとある約束をして―。大人気書き下ろし時代小説シリーズ第四巻。 <こんな人におすすめ> 江戸時代の新たな菓子を開発したり売り出す様子に興味がある 友情や師弟の情を感じる物語を読んでみたい 篠綾子

    『人の心に寄り添い、その心を震わす菓子づくりを目指す』
  • 『米原さんのすごさに打ちのめされる書評集』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『打ちのめされるようなすごい』 米原 万里  (著) ¥1012 文春文庫 (「BOOK」データベースより) 「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病気を収録する「私の読書日記」(「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。 <こんな人におすすめ> 深い知識に裏付けされた書評を読んでみたい 世界情勢や文学、大衆小説まで幅広く楽しく評するに興味がある 米原 万里のファン 打ちのめされるようなすごい (文春文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、インタビュ

    『米原さんのすごさに打ちのめされる書評集』
  • 『今週 印象に残った1冊』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 風が冷たい日、気温が高い日があって早くも春の気配。 2月になったばかりだとういうのに! 地球も生き急いでいるのでしょうか。 みなさんはどんな1週間を過ごされましたか? 今週印象に残った1冊を紹介します。 小野寺史宜さんの『近いはずの人』です。 近いはずの人 (講談社文庫) 突然ですが、新たにブログをはじめました。 今回の記事はこちらに掲載したもののリンクとなります。 テキストブックレビューのほか、コラムも書いておりますのでお時間のある方はぜひ、他の記事も読んでみてください。 一人の男の絶望と再生の物語 『近いはずの人』 ※この記事は15分ほどで読めます↓ https://nukobook.com/?p=145 〈今週 読了した〉 『東京帝大

    『今週 印象に残った1冊』
  • 『今週 印象に残った1冊』

    寒い日と温かい日が交互にやってきますね。 震えたり汗をかいたりして風邪をひいてしまいそうな…。 マヌカハニーを購入したので試してみます。 効くといいなあ。 みなさんはどんな1週間を過ごされましたか? 今週印象に残った1冊を紹介します。 樹林伸さんの『東京ワイン会ピープル』です。 東京ワイン会ピープル (文春文庫) 不動産会社に勤める桜木紫野は、同僚から誘われワイン会に参加し、織田一志というベンチャーの若手旗手と出会う。ワインに対する紫野の感性に興味を持った織田は、別のワイン 会へと紫野を誘うが、ある事件が起こり…。 ザ・トーキョーってカンジの世界ですねえ。麻布に一人暮らしのOL、ベンチャーの若き獅子。いかにも〜なシチュエーションかしらん?と思いきや、見た目の華やかさだけでなく、奥に深い味わいのある人物たちが織りなす人間模様。まさに、空気に触れることで幾重にも変化していくワインのようなドラマ

    『今週 印象に残った1冊』
  • 『温かな湯気から漂う 美味い飯と人情の香り』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『浮世の豆腐 一膳めし屋丸九(二)』 中島久枝 (著) ¥726 時代小説文庫 (「BOOK」データベースより) 若葉の季節。初物好きの江戸っ子にとって、初がつおが出回る 楽しみな時季だ。一膳めし屋丸九のおかみ・お高や、手伝いの お近もかつおが待ち遠しい。そんな折、先代から丸九で働くお栄は、古くからの友達・おりきに誘われ、飲み仲間四人で割符の 富くじを買った。渋々買ったその富くじが…(第一話)。またある日、近所の俵物問屋・長谷勝の若い衆が、丸九の豆腐をべて腹をこわしたと因縁をつけに来て…(第三話)。かつおのたたき、豆ご飯、冷ややっこに小さな甘味…笑えて泣けて、とびきりおいしい 傑作時代小説第二作。 <こんな人におすすめ> 江戸時代のおいしい

    『温かな湯気から漂う 美味い飯と人情の香り』
  • 『今週 印象に残った1冊』

    もう12月!あっという間に1年が過ぎてしまいました。 と毎年言っているような気がします。 今月もバタバタしそうな予感・・・ とりあえず家族と自分の体調管理をしっかりとしていきます。 みなさんはどんな1週間を過ごされましたか? 今週印象に残った1冊を紹介します。 坂木 司さんの『女子的生活』です。 女子的生活 (新潮文庫) アパレル勤務のみきは、おしゃれをしたり、インテリアに工夫を したりして「女子的生活」を楽しんでいた。ある日、マンションの 部屋の前に不審な男が座り込んでいて…。 マウンティング、モラハラ、毒親。次々と立ちはだかる強敵に、みきは立ち向かう。 季節に合わせた柔らかい素材のブラウス、自慢の足を出したキュロット。メイクは洋服と合わせるか、流行の色にするか…。とあれこれと悩む、一般的な女性として日々の生活を楽しむみき。そんな彼女には、特に隠してもいないけれど、改めて公にもしていない

    『今週 印象に残った1冊』
  • 『王は何処に?戴国を守るため泰麒がたちあがる』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記』 小野 不由美  (著) ¥737 新潮文庫 (「BOOK」データベースより) 戴国に麒麟が還る。王は何処へ―乍驍宗が登極から半年で消息を絶ち、泰麒も姿を消した。王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。案じる将軍李斎は慶国景王、雁国延王の助力を得て、泰麒を連れ戻すことが叶う。今、故国に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。―白雉は落ちていない。一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる! <こんな人におすすめ> 王と麒麟、国の成り立ちを描いた壮大なファンタジーを読みたい 十二国記シリーズのファン 小野 不由美のファン 白銀の墟玄の月第一巻十二国記 (新潮文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、

    『王は何処に?戴国を守るため泰麒がたちあがる』
  • 『神の仕業か、悪魔のいたずらか。修道院で起こる謎。』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『廃院のミカエル 』 篠田 節子 (著) ¥748 集英社文庫 (「BOOK」データベースより) 品輸入会社の現地職員としてアテネで働く美貴は、仕事で訪れたとある村で廃院となった修道院を見つける。その宿坊の壁に 描かれた大天使ミカエルを目にして以降、彼女の周りでは次々と不可思議な現象が起こる。無人の聖堂で不意に聞こえる祈りの声、相次ぐ村人の死、積み重なる家畜の死骸。全ては神の仕業か悪魔のいたずらか。異国の地を舞台に繰り広げられるサスペンス長編。 <こんな人におすすめ> アテネの山奥での宗教観に興味がある 現実と宗教上の奇跡が奇妙に絡み合った話を読んでみたい 篠田 節子のファン 廃院のミカエル (集英社文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、

    『神の仕業か、悪魔のいたずらか。修道院で起こる謎。』
  • 『大きくなったり揺らいだり 変化していく「家族」の幸せ』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『キラキラ共和国』 小川 糸  (著) ¥660 幻冬舎文庫 (「BOOK」データベースより) 亡き夫からの詫び状、憧れの文豪からのラブレター、大切な人 への遺言…。祖母の跡を継ぎ、鎌倉で文具店を営む鳩子のもとに、今日も代書の依頼が舞い込みます。バーバラ婦人や男爵とのご近所付き合いも、お裾分けをしたり、七福神巡りをしたりと心地よい距離感。そんな穏やかで幸せな日々がずっと続くと思っていたけれど。『ツバキ文具店』続編。 <こんな人におすすめ> 「家族」を新たに築いていく話を読みたい 亡き夫からの詫び状とはどんなものか読んでみたい 小川 糸のファン キラキラ共和国 (幻冬舎文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、インタビュー記事掲載! https:

    『大きくなったり揺らいだり 変化していく「家族」の幸せ』
  • 『言葉の持つ「力」に打ちのめされる物語』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『何もかも憂な夜に』 中村 文則  (著) ¥440 集英社文庫 (「BOOK」データベースより) 施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している―。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の 記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。 <こんな人におすすめ> 刑務官を描いた話を読んでみたい 犯罪者の「救い」とは何なのかを描いた話に興味がある 中村 文則のファン 何もかも憂な夜に (集英社文庫) 読書人が集

    『言葉の持つ「力」に打ちのめされる物語』
  • 『家族だからこそ、心の底でくすぶり続ける消せぬ思い』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『血縁』 長岡 弘樹 (著) ¥726 集英社文庫 (「BOOK」データベースより) コンビニの店員が男にナイフを突きつけられるなか、電話の音が響いた。『でていいか』店長が差し出したメモを見ても、男はなぜか何も答えなかった―(「文字盤」)。自首という言葉を聞くと、あの 出来事が芹沢の頭をよぎる。刑務官が押さなければならない3つのボタン―(「ラストストロー」)。など全7編。家族とは、いったい 何か?短編ミステリーの名手が放つ、情感豊かな犯罪小説集。 <こんな人におすすめ> 家族ゆえのに起こる犯罪を描いた話を読みたい 警察や刑務官の葛藤や苦しみを描いた話に興味がある 長岡 弘樹のファン 血縁 (集英社文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、インタ

    『家族だからこそ、心の底でくすぶり続ける消せぬ思い』
  • 『「そうきたか!!」と思わず唸るミステリー短篇集』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉』 綾辻 行人  (著) ¥858 講談社文庫 (「BOOK」データベースより) ミステリ作家・綾辻行人のもとに持ち込まれる“問題”はひと筋縄 ではいかないものばかり。崩落した“どんどん橋”の向こう側で、 燃える“ぼうぼう森”の中で、明るく平和だったはずのあの一家で…勃発する難事件の“犯人”は誰か?格ミステリシーンを騒然とさせた掟破りの傑作集、新装改訂版で登場! <こんな人におすすめ> 意表をつくミステリーを読みたい 著者からの挑戦を受けてみたい 綾辻 行人のファン どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉 (講談社文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、インタビュー記事掲載! https://shimirubon

    『「そうきたか!!」と思わず唸るミステリー短篇集』
  • 『この本を、読んではいけない。』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『女學生奇譚』 川瀬七緒 (著) ¥814 徳間文庫 (「BOOK」データベースより) このを読んではいけない―奇妙な警告文の挟まれた古書が オカルト雑誌の編集部に持ち込まれた。古書の持ち主だった兄が数カ月前に失踪し、現在も行方不明だと竹里あやめは訴える。 フリーライターの八坂駿がそのを読み進めるに従い、周囲で 不気味な出来事が続く。いたずら?狂言?それとも…。八坂はペアを組むカメラマンの篠宮、依頼人のあやめとともに、古書の謎を 追う。 <こんな人におすすめ> ホラーが好き 戦前の女学生が監禁されていた状況が気になる 川瀬七緒 のファン 女學生奇譚 (徳間文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、インタビュー記事掲載! https://sh

    『この本を、読んではいけない。』
  • 『昭和の男の底知れぬ強さを感じるミステリ』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『秋山善吉工務店』 中山 七里 (著) ¥770 光文社文庫 (「BOOK」データベースより) 父・秋山史親を火災で失った雅彦と太一、母・景子。止むを得ず 史親の実家の工務店に身を寄せるが、彼らは昔気質の祖父・ 善吉が苦手。それでも新生活を始めた三人は、数々の思いがけない問題に直面する。しかも、刑事・宮藤は火災事故の真相を 探るべく秋山家に接近中。だが、どんな困難が迫ろうと、善吉が 敢然と立ちはだかる!家族愛と人情味溢れるミステリー。 <こんな人におすすめ> いろいろ強いじいちゃんの話に興味がある 昭和の男の戦い方を描いた話を読んでみたい 中山 七里のファン 秋山善吉工務店 (光文社文庫) 読書人が集う『シミルボン』にて、インタビュー記事掲載

    『昭和の男の底知れぬ強さを感じるミステリ』
  • 『今週 印象に残った1冊』

    来年の手帳を買いました。 あっという間に一年が終わりますね・・・。 少し早いですが、毎年この時期に今年を振り返りつつ、来年の 計画を立てております。 みなさんはどんな1週間を過ごされましたか? 今週印象に残った1冊を紹介します。 天野純希さんの『桃山ビート・トライブ』です。 桃山ビート・トライブ (集英社文庫) 豊臣秀吉が天下を治める安土桃山時代。四人の若者が出会い、一座を結成した。叩きつけるように激しく、驚く速さで三味線を弾きこなす藤次郎。出雲の国一座の笛役者、小平太。信長の従者で あった黒人の太鼓叩き、弥助。天性の舞姫、ちほ。彼らは型破りな芸で民衆を熱狂に巻き込み、やがて民衆への支配を強めていく秀吉に立ち向かうことに。 桃山時代のお話なのに、まずタイトルに「え?」ってなります。 「桃山ビート・トライブ」。なぜカタカナ?ビート?トライブってなんだ?ちなみにトライブとは共通の興味や目的を持

    『今週 印象に残った1冊』
  • 『地獄を見た者たちが見つけた明日への道』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『雨宿り』 宮 紀子 (著) ¥726 光文社時代小説文庫 (「BOOK」データベースより) 女手ひとつで釣り宿を営むおこうの前に、一人の男が現れる。 若かりし頃、二人は雨宿りをした寺で、盗賊を殺め、五十両を掠めとったのだ。そして所帯を持ったが…。二度と会うとは思わなかった男との再会に動揺し、おこうは懐に包丁を忍ばせて―。第6回 小説宝石新人賞受賞の表題作を含む五つの短編、それぞれの 登場人物が、複雑に絡み合う時代小説連作集。 <こんな人におすすめ> 絶望の淵をのぞいた者が力強く生きていく様子を描いた物語を読みたい 感情を揺さぶられその世界に引き込まれるような江戸の話を読みたい 宮 紀子のファン 雨宿り (光文社時代小説文庫) 読書人が集

    『地獄を見た者たちが見つけた明日への道』
  • 『やわらかく、あたたかな目線で綴られる猫エッセイ』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『今日も一日きみを見てた』 角田 光代 (著) ¥572 角川文庫 (「BOOK」データベースより) 生後三カ月で角田家にやってきたアメショーのトトは、粘り強く慎重派で、運動音痴。ああやっぱり私に似てしまったんだねえと同情し、愛の寝息に至福を覚え、どうか怖い夢を見ませんようにと 気で祈る。この小さな生きものに心を砕き世話しながら、救われているのは自分の方かもしれない―を飼うことで初めてひらけた世界の喜びと発見。愛するものとの暮らしを瑞々しい筆致で 綴る感涙のエッセイに短篇小説も収録! <こんな人におすすめ> が好き 好きでない人がのとりこになるエッセイを読んでみたい 角田 光代のファン 今日も一日きみを見てた (角川文庫) 読

    『やわらかく、あたたかな目線で綴られる猫エッセイ』
  • 『菓子職人たちの熱い思いが少女の夢を包み込む』

    イラストブックレビュー ぬこ ☆ れびゅ 雑読「ぬこさん」が様々なジャンルのをレビューします。 との出会いにちょっぴりお役に立てれば幸いです。 『望月のうさぎ―江戸菓子舗照月堂』 篠 綾子 (著) ¥682 時代小説文庫 (「BOOK」データベースより) 生まれ育った京を離れ、江戸駒込で尼僧・了然尼と暮らす瀬尾 なつめは、菓子に目がない十五歳。七つで両親を火事で亡くし、 兄は行方知れずという身の上である。ある日、了然尼とべる ための菓子を買いに出たなつめは、いつもお参りする神社で 好々爺に話しかけられた。この出会いは、なつめがまたべたいと切に願ってきた家族との想い出の菓子へと繋がった。あの味をもう一度!心揺さぶられたなつめは、自分も菓子を作りたいという夢へと動きはじめて…。江戸の町の小さな菓子舗が舞台の新シリーズ誕生。 <こんな人におすすめ> 江戸時代の菓子作りがどんな風なのか

    『菓子職人たちの熱い思いが少女の夢を包み込む』