もはや凶器な雪 今年は雪が多い。 自然には抗えない。 毎年のことだから慣れてはいるのだが、ただでさえ外出が制限されるコロナ禍に窓の外で白い雪がひたすら落ち続けるのを少し憂鬱な気持ちで眺めた。 近所の人と顔を合わせるたびに 「もう雪はうんざりですね」 これが挨拶がわりで一日に何回も雪かきをする。 雪道を散歩する。 歩道は1人通れるかどうかの幅になっていて向こうから人が来ると、すれ違うのも大変なので少しこちらで待ったりする。いかにも待っている感じだと気を遣わせるのでスマホを眺めたりする。 それでも譲ってもらった側が「お先にすみませんね~」と一声かける。 男子高校生が恥ずかしそうに「うっす」と頭をさげてくれたりするのも可愛い。 たまにすれ違うのにお互いが気を使いすぎて同じ方向によけ、それが何回も同じタイミングで同じほうによけるのが続く事がある。 そういう時の相手はなんとなく似たもの同士なのだろう