日本では断尾するのが一般的なコーギー 日本では、しっぽを切られたコーギーやトイプードルがスタンダード。しかし本来はふさふさのしっぽを持っており、すでに西欧ではしっぽを切る行為(断尾)はほとんど行われていない。元々猟犬や牧羊犬として働いていた歴史から、牛や羊に踏まれたりしないために断尾や断耳(ドッキング)の習慣が根付いたが、現在ではそのメリットや必要性はないという。それにもかかわらず、なぜ日本では今でも変わらず行われているのだろうか。日本獣医師会・佐伯潤理事に聞いた。 家畜時代にケガを守るために行っていた行為が、現在では“美容目的”に… ――ドッキングの歴史的背景を教えてください。 まず、犬はもともと家畜であり、人が長い歴史の中で品種改良によって生みだした人為的な動物です。猫や豚、鶏なども同様です。犬種もそのような品種改良の中で、目的・用途に応じて世界各地で生み出されました。特に西欧諸国では
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