写真・文/野口さとこ 「地蔵盆(じぞうぼん)」というお祭りをご存知だろうか。近畿地方を中心に、毎年8月中旬~下旬にかけて子ども達の幸せと無病息災を願って行われる、子どもが主役の夏の楽しいお祭りのことである。 とくに福井県小浜市の西津地区は、この地蔵盆が盛んな地域。地蔵盆の数日前には、祠の中からお地蔵さまを海に連れて行って洗い清め、絵具で彩色し、涎掛けを新調して、この日のために組み立てた地蔵堂や集会所、民家の一部屋など、地蔵盆の会場となる場所に祭壇を設えてお祀りする。 会場の外側には、提灯とともに「南無地蔵大菩薩」と書かれたカラフルな幟旗が、七夕のように笹竹に付けられる。 そして、子ども達が太鼓や鐘を鳴らし、「まいってんのー、まいってんのー、まいらにゃ、とおさんぞー」(お参りしてね、お参りしないと通しませんよ)「なーむじーぞーだーいーぼさーつ(南無地蔵大菩薩)」とお地蔵さまのご真言を独特のリ
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