静岡県の川勝平太知事は13日の定例記者会見で、県立の美術館や博物館など3施設に勤務する研究者の身分について「県職員なのはおかしい」と述べ、3施設を県立大の付属機関に移管し、所属を県から切り離す構想を明らかにした。 対象施設は県立美術館(静岡市駿河区)と地球環境史ミュージアム(同)、富士山世界遺産センター(富士宮市)。 県立大の付属機関に移ると研究者らの扱いは大学職員になる。教授や准教授などで学生に教える機会が生まれるため、「研究と教育を両立し、社会的貢献にもなる」などと述べた。 展示、研究に従事する人材は全国の応募者から選考されている。知事は「厳選された人。本来の(研究者の)立場を尊重できるシステムにしたい」とした。 理由については併せて、県職員の身分を巡り一部の研究者と県当局との間に「若干のあつれきが生じている」ことも一端に挙げた。 観光振興へ関係強化 最終報告書採択 日・スペイ