8月1日から開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」に出品された、慰安婦像をモチーフにした「平和の少女像」。この展示をめぐって、論争が巻き起こった。主催者側は「『表現の自由』という現代的な問題について議論するきっかけにしたい」と説明したが、公金が使われた芸術祭に政治的な作品が出展されたことについて疑問を呈する声も多く、開催直後から主催者側に抗議の電話やメールなどが殺到。結局、芸術祭の実行委員会は8月3日かぎりで展示を中止することを発表した。 慰安婦問題をめぐっては、実は5年前にも国際的文化イベントで騒動になったことがある。フランスで開かれた国際漫画祭で、韓国政府が自国の政治的主張を強く打ち出した「慰安婦企画展」を開催したのだ。「表現の自由」と「政治プロパガンダ」という問題を考えさせられるレポート、「フランス現地特派ルポ 韓国『慰安婦マンガ祭』の許されざる全内幕」(2014年2月13