<ざっくり言うと> 「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」で、「昭和天皇の写真を燃やす映像が芸術作品として展示された」という話が広がっているが、それは誤解である。正確には、「昭和天皇の写真をコラージュした大浦信行の作品を焼却する映像」であり、「昭和天皇の写真を燃やす映像」と言う話ではない。 目次 「芸術と言い張って天皇の写真を燃やした」は誤解 燃やされたのは、30年以上も前に作られた、天皇の写真をコラージュした大村信之のお蔵入り作品 追記1:「天皇の写真をコラって焼いた」わけではない 追記2:新作展示とお蔵入り作品展示では意味が違う 追記3:維新の発言のあまりの的外れ 追記4:追加のデマ…「白馬に載った昭和天皇のみ燃やされた」はデマ 「芸術と言い張って天皇の写真を燃やした」は誤解 「あいちトリエンナーレ」で、「天皇の写真を燃やす映像が芸術作品として展示された」という話が広がっ
再考:検証・報道・批評の眼差し 前代未聞の検閲事件、「表現の不自由展・その後」は展示再開で幕を閉じました。しかし、事件が投げかけた多くの問題はいまだ未解決であり、また知られていないことが数多くあります。 企画から実現に至る過程の異常さ。安全を掲げた展示中止判断のあやふやさ。多くのボイコット海外作家が「検閲」と呼んだ真意。公正さを欠いた検証委員会のやり方、報道の偏りはなぜ起きたのか…… 過去から学ぼうとしないとき、再び過ちがくり返されます。現在の日本社会の保守反動化、検閲事件の増加がまさに証明することです。 表現の不自由展実行委員会が、当事者の立場から、あの事件を証言し、問い直します。 【不自由展実行委員によるシンポジウム】 アライ=ヒロユキ(美術・文化社会批評) 「キュレーションという検閲」 岩崎貞明(『放送レポート』編集長) 「表現の不自由・報道の不自由」 岡本有佳(編集者) 「少女像の
開幕以来、大きく揺れている『あいちトリエンナーレ2019』。問題となった国際現代美術展の参加企画「表現の不自由展・その後」の中止に抗議して、韓国とラテンアメリカの作家を中心に13組のアーティストが展示の一時中断や変更を決めた。 そこで、開幕直後に取材して出色だった作品の中で現在公開しているものと、パフォーミングアーツのプログラムから、厳選して見どころを紹介したい。 ウーゴ・ロンディノーネ『孤独のボキャブラリー』2014-16 photo:Chie Sumiyoshi 芸術祭のメインビジュアルであるウーゴ・ロンディノーネによるピエロのインスタレーションは、作家自身、表現の自由を訴える作家ステートメントにサインはしたものの展示は続行された。彼の作品は常に視覚的に惹きつけられる魅力があるが、外見に騙されて油断すると、実はシニカルな意味を帯びていて、空恐ろしさをそうっと残していく。くつろいだ道化師
現代アートは本当にわからないのか? 2019.09.21 公開 ポスト 「表現の不自由展・その後」と、飼いならされるわたしたち――あいちトリエンナーレ2019村上由鶴 あいちトリエンナーレ2019のロゴをよく見ると、「Taming Y/Our Passion」という英語表記があります。「Taming」は「飼いならすこと」、「Y/Our Passion」は「あなた/わたしたちの(感)情」を示しています。この英語のテーマ、「情の時代」という日本語のテーマにやや詳細なニュアンスを加えつつ、あいトリが直面している感情的な批判や脅迫を予言していたかのよう。 怒りをコンピュータウイルスのようにばらまき、ひとりひとりの感情をハッキングして、その延長線上の社会を乗っ取ることが現実となりつつある現代は、まさに感情に飼いならされた時代。 前回に続いて「あいトリ2019」後半となる今回は、この「Taming/飼
名古屋市役所 郵便番号:460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 電話番号:052-961-1111(代表) 所在地、地図
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