午後7時前の 南西の空を見上げる。 そこには 小さな半月が浮かぶ。 空に 月を見つけた時の 小さな驚き。 その空に浮かぶ雲は 淡いピンク色に染まり 山の後ろから覗く。 晴れた日の夕暮れ 1日の終わりに気づいた月。 図書館から予約本のお知らせが届く。 林芙美子の「下駄で歩いた巴里」 車で30分の図書館まで この暑さでそれも億劫に感じる。 が 下駄で巴里の街を闊歩する 林芙美子のエネルギーを 暑さで萎れた私に振りかけたいとも思う。
毎年の事だが 一度に沢山のきゅうりを 何回か貰う。 「いらんかったら 捨ててくれ」 と言われるが そうも出来ない。 冷蔵庫に保存しても 夏野菜はすぐに 新鮮さが失われていく。 ちょうどいい大きさのものから 成り過ぎて ヘチマかと見まがうものまで。 今年 私はいい保存方法を考えついた。 ピーラーで 3箇所程 縦に皮を剥き それを どんどん切っていく。 薄く 厚く 又は 短冊に。 タッパーにそれぞれ詰めて 塩を振る。 中サイズのタッパーが6個。 それを冷蔵庫に入れておく。 次の日 塩が馴染んだきゅうりから水が出て 冷たいきゅうりは パリパリとした食感。 数種類の形に切ったきゅうりは 冷蔵庫で一週間程 新鮮さを保つ。 これが きゅうり揉み サラダ Qちゃん漬け ピクルス 甘酢漬けなどに姿を変えた。 ヘチマか?と 見まがうきゅうりの種を取り 大きな短冊に切ったので作った 甘酢漬け。 鷹の爪 小屋の
今日は歯科で3ヶ月に一度の検診日。 年に一度の歯のレントゲン 検診ごとの歯の写真。 そして 歯石除去 トリートメントなど 最後に フッ素を塗ってもらって終わり。 こんな健診とメンテナンスを受けていれば 今の子供達には虫歯などはないのかな? と いつも思う。 町 いつも私がいう所の「下」の歯医者さんからの帰り。 車で10分も「上」に向けて走っていると この辺りから 冬は雪が降り出し 夏は スッと涼しさが始まる。 車の窓を全開にして 涼しい風を受けて帰宅した。 夕方に 毎日のルーティンの焚き火をしながら 北西の空を見上げると 私の好きな ふわりと浮かんだ夕方の雲だ。
NHKeテレの番組「100分 de 名著」 タレントの伊集院光と NHKアナウンサーが 司会をしている。 誰もが一度は読みたいと思いながら 中々手に取る事が出来ない 古今東西の名著を解説する番組。 今まで 何回か偶然観てはいたが 昨日の林芙美子/放浪記」は面白かった。 『芙美子は「放浪記」の印税を受け取ると あらゆる束縛から抜け出す如く世界へと旅立つ。 とりわけパリの街で得た全き自由は彼女をとりこに。 旅が彼女を生き返らせたのだ フランス料理には目もくれず自ら白米を炊き 下駄で歩き回る芙美子のパリ生活は痛快だ。 しがらみから離れた「旅」が彼女に 生きる力を取り戻させる。 おいしいものへのあくなき渇望は 彼女の文学を豊かに彩る』 (番組の解説より) 10代の頃 日本文学全集 世界文学全集の中から 私は何冊かを読んだ。 日本文学全集の中から 数冊選んで読んだのが 林芙美子だった。 文学全集は1
かぼちゃの葉 19日の午後から スッと涼しくなった。 日暮れどきの空の雲は もうすっかり秋で 猛暑が続いた後に とてもありがたい事だった。 生ゴミを埋めた土は とてもいい腐葉土になり そこから生ゴミの中のかぼちゃが 芽を出し 大きな葉をつけ 蔓を伸ばし 黄色の花が咲いた。 元気なかぼちゃの葉は 美しい形と色で 小さなてんとう虫 そして 私を喜ばす。 今日は午前中は 強い北風が吹いた。 驚いた事に 陽の光がもう秋の色だ。 乾いた空気は 気持ちよく 学校の夏休みは 始まったばかりなのに。 暑い夏はまだこれからだが とにかく今日は 秋の気配。 合歓の花は 絹糸の様な花びらを風に揺らし その向こうに 鮮やかな青い空が透けて見えた。
小屋の側に植っている 山桑と黒すぐりの実を 一粒ずつ摘んでは 冷凍庫に保存したのは6月。 今年はジャムにする程の 収穫はなかった。 Zipの小さな容器に ほんの少し。 凍った実はサラサラと音がするほどの量だ。 ホームベーカリーで焼いた食パンの端で おやつのない今日の「パンの端で作るフレンチトースト」 冷凍庫から取り出したパンの端を解凍し 2枚を8等分に切り分ける。 牛乳に 卵 砂糖 シナモンを溶かし そこに パンを漬ける。 充分に 汁を吸ったパン。 熱く熱した鋳物のフライパンに キャノーラオイルとバターを溶かし 8個に切ったパンを納め じっくりと焼くと いい感じにふっくらと焦げ色がつく。 熱々を皿に取り カスピ海ヨーグルトを上に載せ 蜂蜜を垂らす。 そして 黒すぐりと山桑の実 砕いた胡桃を散らすのだ。 冷たいほうじ茶と 熱々のフレンチトースト。 バターの香り 蜂蜜の甘さ 胡桃の食感 山桑と
7月15日 午後4時 スマホはいつもズボンのポケットに。 上を見て 私の好きな雲があれば撮り 下を見て 石ころや枯葉 花があれば撮る。 数日前から 夕方になると ひぐらしの悲しげな声の合唱が涼しげだ。 この声を聴くと なぜか夏の終わりを感じる。 生ゴミを埋めた土から芽が出たかぼちゃの蔓 立派な大きな葉っぱと 黄色の花が咲いている。 実はならないが 逞しい姿は気に入っている。 同じ場所から ジャガイモの立派なのが5個採れた。 栗くらいの小さなジャガイモを 数個捨てたところから芽を出した。 植物のエネエルギーから 夏の終わりを感じる。 今日も 日暮れからスッと涼しくなった。 昼間の吹き出た汗が嘘のようだ。
2月13日にここに書いた『「羊飼いの暮らし」ジェームズ・リーバンクス著』 その時は すぐに読み始める筈だった。 しかし 読み始めたのは7月に入ってからになった。 ニューヨークタイムズの書評。 「ジェームズ・リーバンクスの衝撃的なデビュー作。 家族が営む英国の湖水地方の 小さな羊農場の物語でありながら 移動性と個人主義が当たり前になった現代において 継続性、ルーツ、所属意識の大切さを 訴える本でもある」。 1974年 リーバンクスは湖水地方の600年以上続く 羊農家の長男として生まれ 祖父 父と同じように勉強が無意味とされる土地で 羊飼いになる事だけを目指して成長した。 10代半ばで学校を中退し 家の農場で働くも 父親との関係に亀裂が生じた時に 本の世界に出会う。 そこで出会った湖水地方の作家達 「ピーターラビット」のベアトリクス・ポター 桂冠詩人のウィリアム・ワーズワース・・・等。 リーバ
7月10日 山の村から 「下」に行くと その広い空間に嬉しくなる。 今日は1日小雨で 空は灰色。 空気は蒸し暑く 湿度は高い。 そんな日があればこその 日本の青々とした田んぼだ。 ニュースで観る福岡の惨状は とても人ごとではなく 自然をここまで怒らせたのは 自然との共生を蔑ろにした人間なのだろう。 広がる青田の美しさ ダイナミックな灰色の雲。 少なくとも 今の私の前に広がる自然は 穏やかで美しい。
「Re:スタートライン」のフライヤー 私よりひと世代上の 当時も今も バイタリティー溢れるアーティスト達の 1963年から1970年まで 毎年開催された 「現代美術の動向」展。 その中から 62組による出品作 関連作 記録写真を 1960年代当時の 美術の現場の「スタートライン」を 検証するのが 今回の展覧会だ。 招待券をもらったので 予定では日曜日2日に行く予定が 夫の都合で 土曜日1日に行ってきた。 力が溢れる 斬新な作品を見てまず感じたのは 好きな事をやる 評論家などの批評など気にしない という 力強い表現力。 古いなんてとんでもない。 今でも 彼らを越して前を行く現代作家が 私の目では見つからない。 THE PLAYの池水慶一さんの講演会も 心に残った。 小雨が降る中を なぜか嬉しい気分で歩き 地下鉄 JR そしてそこから車で山に帰った。 近代美術館のポスター playandik
6月20日 用事で村の「ミッドタウン」に出かけた。 ミッドタウンと言っても 限界集落の村の中心地。 豊かな自然に囲まれた田舎だ。 いつもは図書館の裏から見る対岸へと ブラリと橋を渡った。 ヒメジョオンが草むらの中に群れている。 そばに川へと続く土の道。 青くさい草の香りがする。 川へと続く道に沿う木々。 何の木か知らないが 風にゆっくりと枝が揺れる。 眩しい木洩れ陽が楽しい。 対岸に小さく図書館が見える。 うちの裏の川は この広い川に続き かつては うちの裏の川からこの川へ そして琵琶湖へと 筏が流れた。 澄んだ水が滔々と音をたてる。 緑で蒸せるような豊かな景色。 ほんの1時間の散歩。 川を挟んで 東から西を見た。
少し湿度を感じる 暖かい日。 窓 ドアを開けると 網戸からゆっくりと 外の空気が 小屋の中に入ってくる。 網戸を通して見る外の様子は 緑に溢れ 何種類かの鳥のさえずりが聴こえる。 小屋の前の道路を モーターバイクの列が 音を立て通り過ぎるのは日曜だから。 薊の花は 今年は不作の年。 ポツリポツリと咲く薊は細いが 逞しく棘を沢山付けたのよりも好きだ。 薊から必ず思い浮かぶ記憶。 半世紀以上も前 高校の遠足で 奈良の明日香村に行った。 飛鳥寺 石舞台を回ったのを覚えている。 草に囲まれ 土が崩れかけた所に 大きな石組みの古墳 石舞台があった。 狭い古墳の中に入ってみたが 今でもそんな事が出来るのか? 草むらに沢山の薊が咲いていた。 私が今日見た様な細い薊だ。 最近テレビで観た石舞台は 私の記憶のそれではなく 整備された公園の様な所で 桜に囲まれていた。 「頑張ってるな」と思った。
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