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2023年1月30日のブックマーク (2件)

  • クソデカ羅生門

    ある日の超暮方(ほぼ夜)の事である。一人の下人が、クソデカい羅生門の完全な真下で雨やみを気持ち悪いほどずっと待ちまくっていた。 馬鹿みたいに広い門の真下には、この大男のほかに全然誰もいない。ただ、所々丹塗のびっくりするくらい剥げた、信じられないほど大きな円柱に、象くらいある蟋蟀が一匹とまっている。クソデカ羅生門が、大河のように広い朱雀大路にある以上は、この狂った男のほかにも、激・雨やみをする巨大市女笠や爆裂揉烏帽子が、もう二三百人はありそうなものである。それが、この珍妙男のほかには全然誰もマジで全くいない。 何故かと云うと、この二三千年、京都には、超巨大地震とか破壊的辻風とか最強大火事とか極限饑饉とか云うエグすぎる災が毎日つづいて起こった。そこでクソ広い洛中のさびれ方はマジでもう一通りとかそういうレベルではない。旧記によると、クソデカい仏像や文化財クラスの仏具をものすごいパワーで打砕いて、

    クソデカ羅生門
  • 桃太郎なのに、とっても Apple

    こんな桃、見たことない。 川上に目をやれば、どんぶらこ。 洗濯をしていたおばあさんが見つけたのは、世界でいちばん大きな、桃でした。 このような桃は、わたしたちも見たことがありません。もちろんおばあさんも、見たことがありませんでした。山に柴刈りに行っていたおじいさんも、見たことがなかったはずです。流れてきたのは、当に大きな桃だったのです。 Hello, Momotaro. 家に持ち帰って割ってみれば、中にはなんと、玉のような赤ん坊。 おじいさんもびっくり。おばあさんもびっくり。わたしたちまで、びっくり。 おじいさんもおばあさんも、最初はべるつもりで桃を切ろうとしたのです。でも、中から飛び出したのは、元気な男の赤ん坊でした。こどものいなかったおじいさんとおばあさんは、おおよろこび。桃から生まれた男の子は、桃太郎と名付けられました。 身長は4倍、パワーは最大300倍。 元気いっぱい、すくすく

    桃太郎なのに、とっても Apple