そこそこの規模以上の企業は、5年以上のスパンの長期戦略があり、3カ年計画があり、年毎の目標と部門ごとの戦術があります。 長期戦略が、企業の骨の部分で、微調整はあっても大きな変更はせず、3カ年計画は毎年環境に応じて修正を繰り返し、それを実行する年度の戦術はダイナミックに変更するのが当たり前のようになっています。 しかし、情報システムにおいては、長期も短期もなく(年度予算はありますが)何を構築してもイニシャルと5年分の保守費用で5年リースをかけて5年間そのまま使うことを前提に構築している例が多く見られます。 しかし、情報システムは企業の戦略・戦術を実行することを支援するものであり、毎年変わる戦術に対してシステムが替わらないと考えるほうがおかしな話です。 サイボウズがクラウド戦略で提唱する「ファストシステム」のコンセプトもそんな背景から来ています。 右肩上がりの成長の下では、大きな戦略変更をせず