スタンフォード大もわからない大学教育のビジネスモデル ネットの世界では、どうしても米国の先行が目立つが、米国では、スタンフォードやハーバードなど一流校を含む多くの大学が、無料配信の講義サイトに力を入れ始めている。数年前から、教育熱心な教師が個人単位で授業をネットにアップしようとする動きはあったが、ここに来て、大学自体がオンライン教育に注力しているのだ。 教師個人の授業のアップについては、大学が有料で顧客(学生)に売っている授業を、ネットを通じて無料で公開することのビジネス上の利害対立がしばしば問題になっていた。しかし、現に、ネット配信という授業の形態が技術的に可能である以上、大学もその利用可能性に、ビジネス上ある程度「賭けて」おく必要があると判断したのだろう。 「日本経済新聞」(1月21日朝刊)によると、スタンフォード大の2012年秋からの年間授業料は4万1250ドルに達するという。一方、