オフィスの日本地図には、システム利用校の所在地に赤いシールを張っている。佐宗社長は「関西や中部は張れる場所が少なくなってきた」と話す=宮城県名取市 全国で新型の豚インフルエンザが猛威をふるい始めるなか、宮城県名取市のベンチャー企業「アットシステム」が開発した簡易メール配信システムが、全国の学校や企業から注目を集めている。6年前、佐宗美智代社長(45)が近所の母親たちで利用しようとつくったが、従来のものより使いやすいと評判になり、申し込みが日に日に増えている。 特許も取得したシステム「eメッセージ」は、携帯電話やパソコンで手軽に大量の一斉メールが送れるのが特長。従来のメール配信システムとは違って、パスワードを入れるような手間が省け、端末のメール送受信機能だけで利用できる。集中アクセスでサーバーに負荷が高まる心配もなく、「数万人が一斉に使っても大丈夫。災害などの非常時にもしっかりと使える」