下着の次に肌に近い、その人自身を隠さない服杉田聖司(以下、杉田):まずはじめに2024年秋冬シーズン「MODERN LIBERTY(現代の自由)」について聞かせてください。ニットウェアでありながら洗練された素材感とカラーリング、繊細でフェティッシュなディティール、それをまとった一人の女性のシーズンヴィジュアル。そして「私たちは何から自由になりたいのか」という一文から始まるステートメントが印象的でした。 RUKA KAWAI(以下、KAWAI):今回のステートメントの一部はジョン・スチュアート・ミルの「自由論」から引用しています。その箇所を参考に、私たちは現代の都市における「自由」を様々な「抑圧」からはみ出るものだと定義づけました。例えば、整然と整理された街路樹の中からはみ出した一本の枝に心を動かされたり、それが現代における自由の感覚だなと思ったんです。 「すべての言語と文学は、人生とは何か
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