前回のエントリーに、Doraさんという方から「次回エントリー『こうすれば日本のSEは救われる!』を楽しみにしております!?」とのコメントをいただき、少し悩んでしまった。日本のSIer(少し前までは「SI屋」だと思っていた)の階層構造の問題を指摘しておきながら、何も提案しないのはあまりにも無責任かも知れない。 だからと言って、「日本のIT産業はこうあるべきだ」などと部外者である私が本当の意味で影響力のある発言をするのはあまりにも難しい。特に、IT業界に限らず、一旦こういった階層構造が出来てしまうと、業界で力を持つ上位レイヤーの会社や人たちにとって、改革は自己否定にもつながりかねないので良いと分かってはいても自分からわざわざ着手できない、というジレンマがあるのが一層解決を困難にしている。 では、現時点でIT業界で苦しむSEやプログラマーの人たちは何をしたら良いのだろうか。 とても難しい問題では
一昨日書いた「ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている」というエントリーに対して沢山の人からフィードバックをいただいた。このように情報を発信すると、逆により多くの情報が集まり自分にとっても勉強になる、というフィードバックプロセスがあるからブログは楽しくて仕方がない。 フィードバックの中に「これでSE不要論も再燃か?」などという過激なコメントから、自分自身がSEという立場の方からのものすごく真面目なフィードバックまでが集まったので、これを機会に、ここに私なりに「SE」という職業をどう解釈しているか書いてみようと思う。もちろん、私自身がSEという職業を経験したことがあるわけでなないので、間違っているかも知れないが、その場合は遠慮なく指摘していただきたい。 私の理解では、SEという職業はレストランに例えればウェイターである。それも、メニューから料理を選んでもらう通常のレストランとは異なり、「
先日、経済産業省向けの仕事をしている知り合いと食事をしたのだが、彼によると経済産業省の今の悩みは、「IT産業の階層化の弊害によっておこる下流のプログラマーの収入の低下」だそうである。「プライムベンダー」と呼ばれる「上流コンサルタント」たちがインドや中国にも仕事を発注できることを理由に、激しく値切り始めたために、今やわずか一人月30万円というケースもあるという。 こんな話を聞くと本当に悲しくなる。まず第一に「プログラムを書く」という仕事は簡単な仕事ではない。数学的な頭を持っていないとかなり辛いし、基礎がしっかりと出来ていないとろくなソフトウェアは作れない。物価の安いインドや中国なら許せるが、米国よりも生活費の高い日本で一人月30万円とはあまりにも低すぎる。 「彼らは下流のエンジニアで、詳細仕様書に従った通りのプログラムを書くだけの簡単な仕事をしているから給料が安い」という説明を聞いたことがあ
■あらすじ■ ハジメくんは、大手企業のIT子会社の社員。このたび、念願の親会社のシステムを担当することになりました。 しかし、期待を胸に通い始めた親会社では、便利なはずのITが会社の都合で十分に生かされておらず、IT部門のメンバーは毎日を消化するだけの日々を送っているという、あまりにも理想からかけ離れた現実を目の当たりにします。 ある日、たまたま手伝いに行った別会社でITをうまく使っているのを目にしたハジメくんは、親会社のシステム改革を決意します。しかし、会社の古い体質はそれを許さず、システム改革どころか、ハジメくんの心までも蝕んでいくことになります。 そのようなつらい状況の中で不思議な先輩SEに出会ったハジメくん。この出会いがきっかけとなり、ハジメくんはITを理解するだけでなく、人を理解することの大切さを学びます。そしてある出来事がきっかけに、敵対視していたキーマンやIT部門のメンバーに
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