5年生のBSLでは学生が担当した患者から質問を抽出し、その答えをA41枚にまとめるレポートを提出させてきました。レポートは後期研修医(フェロー)などがスーパーバイズし、完成したレポートは金曜日に岩田が審査し、合格者は名前を外してブログにアップ、不合格者はやりなおし、というルールでした。 このレポート作成の目的は、 1.医学生は一般に患者やケースから質問を抽出する訓練を受けておらず、その能力が低い。よって患者のプロブレム・リストも作れない。 2.自分がもった疑問を定式化する訓練を受けていない。 3.定式化した質問に対して答えを得る技術がない。論文検索や教科書、論文の精読能力が低い。 4.簡潔に序論、本論、結論と論理的に整合性があり、かつつながりのあるレポートを書く能力が低い。 5年生になるまでにそのような訓練を十分に受けていないのは問題であり、臨床現場でこのような能力がないのは致命的なため、