地震に関する報道を目にすることが多くなった昨今。「●年以内に地震が起こる確率は●%」という表現もよく見かける。ところでこの確率、そもそも何を100%として算出しているのか? 文部科学省・地震調査研究推進本部事務局に話を伺った。 「例えば、“今後10年間に地震が起こる確率が100%”という場合、その10年のどこかで、確実に1回地震が起こることを示しています」 “30年以内にマグニチュード7級の地震が起こる確率が70%”の場合で考えてみよう。これは同本部が実際に出した予測で、過去120年で同規模の地震が5回起こった、という事実から導いた数値だ。 「120年間に5回地震が起こったなら、単純に考えて24年に1回の周期で地震が起きている計算になります。つまり、前に地震が起こってから24年目に近づくほど、次の地震は起こりやすいと考えるわけです」 そのとき、地震の起こりやすさをグラフにしたのが上