ある日突然、病気の治療中でもないのに、体調が急変して突然死に至る――。日本心臓財団ホームページ内では、突然死をこう定義している。 〈予期していない病死のことで、急死ともいう。発症から死亡までの時間が24時間以内という医学的定義がされている〉 3月11日、女子レスリング55キロ級で五輪3連覇の吉田沙保里選手の父親、栄勝さん(享年61)が、三重県津市の伊勢自動車道上り線の社内で意識を失った姿で発見され、病院に運ばれたが帰らぬ人となった。原因は「くも膜下出血」。医師でジャーナリストの富家孝さんが解説する。 「くも膜下出血は、よく『突然、バットで頭を殴られたような頭痛に見舞われる』といわれています。しかし、発症するまでに“予兆”があるので、体調にわずかな異変を感じたら、早めに専門医の診断を受けましょう」 ここ半年、吉田選手のお父さんの他に、小川陽子さん(中村獅童の母・享年73・急性心不全)