病院が嫌いだ。正確には病院の待合室が嫌いだ。病院の待合室ってのは当たり前だけど病人ばっかりだ。だから当然雰囲気が悪い。病院の待合室に居ると気が滅入って、さらに悪くなる気がする。病は気からってやつだ。 鼻腔からの出血、つまり鼻血に3日間断続的に悩まされ、今朝、耳鼻科にかかった。耳鼻科の場合は発熱や悪寒などの症状が少ない分、まだましだが、やっぱり居心地の良い場所ではない。 診察を終え、長椅子に腰掛けて精算を待っていると、3歳くらいの女の子がテレビのスイッチに触り、電源を切ってしまった。子供ってのは親がテレビを見ていても、スイッチを切れば自分に注目してくれるって知っているので、この手のいたずらは多い。母親は「みんなが見てるでしょ」と、しかった。キッチリとしかれるのは珍しいな、とワシは感心してたが、待合室の空気は少し悪くなった。 しばらくすると、またその子がスイッチを触ろうとした。母親はその手をピ