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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (8)

  • 第二世代から見た「オタク問題史」: たけくまメモ

    ←どこか〈問題化〉される若者たち 恒星社厚生閣という出版社から『どこか〈問題化〉される若者たち』というが出ました。10人の若手社会学者・研究者による論文集なんですが、この中に友人である松谷創一郎さんの「〈オタク問題〉の四半世紀」が収録されています。そのものは昨日入手したばかりで、まだ松谷論文しか読んでいないのですが、松谷さんのブログ「TRiCKFiSH」でも関連エントリが立てられていましたので、あわせて紹介したいと思います。 http://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/20081104 ↑TRiCKFiSH「〈オタク〉の階級闘争:『どこか〈問題化〉される若者たち』より」 この中でも俺の著作やブログエントリにも触れられていて面はゆいのですが、俺がかねがねオタクについて主張していたことに対する「反応」が、ようやく出たという思いもあって、紹介します。 詳しい内容については

  • パンダとポニョ(2): たけくまメモ

    (※前回からの続き) なぜ宮崎駿に限って例外的な映画作り(極端な作家的独裁)が許されるのかといえば、もちろん大ヒットするからであって、それ以上でも以下でもありません。しかしなぜヒットするのか、その理由について、俺はこれまで納得のいく説明を読んだことがありません。絵が綺麗だとか、動きが素晴らしいとか、高いテーマ性があるからとか、音楽がいいとか、いくらでも説明はあるのだけれども、それだけが理由だとは、どうも思えないのです。 なぜなら宮崎アニメ以外にも、高いテーマ性をもっていたり、映像や音楽が素晴らしい作品はいくらでもあるからです。もちろん宮崎駿が天才であって、高い芸術性と娯楽性を併せ持った巨匠だということは分かっています。そんなこと、小学生でも知っている。しかし、具体的にどこがよくて、何がヒットの原因なのか説明しろと言われると、とたんによくわからなくなるのです。 宮崎アニメについては昔から言わ

  • たけくまメモ : 『インランド・エンパイア』のDVDを

    ※以下、映画のストーリーに触れた部分がありますので、ネタバレを嫌う人はご注意ください。でもまあ、この映画はネタバレもへったくれもありませんけど。ストーリーは俺にもわかりません。 買いました。昨日藤沢のビッグカメラ行ったら売っていたので。ちと高かったがドキュメンタリー付きの2枚組のほうを。 これ去年公開されてたんだけど単館ロードショーだったんで見逃していたんですよね。でも日人女優の裕木奈江がホームレス役で出るとか、とにかくわけがわからんとか評判は聞いていました。リンチの映画は映像とムードを楽しむものだから、ストーリーのネタバレってあまり関係ないのが多いですよね。実際ネットの感想見てても、案の定ストーリーは紹介不可能みたいで、「とにかく見て」とか「お勧めできないけど、私は楽しめた」とかそんなのばっかり。 ただまあ、リンチファンとしては、「どんだけわけわかんないか見てやろう」と思うわけですよ。

    yodaka
    yodaka 2008/03/02
  • クリプトン伊藤社長の「態度」: たけくまメモ

    またぞろ「初音ミク」界隈が騒がしくなってますね。この前もグーグル検索で初音ミク画像がいきなり表示されなくなったり、ウィキペディアの初音ミクの項目での著作権侵害疑惑で、ややこしい騒動が起きたりしたばかりですが、今度はニコニコ動画に絡んだ問題ですよ。 騒動は今月頭からみたいですけど、騒ぎが大きくなったのは昨日みたい。俺はこの件ではネット見てなかったので今日気がつきましたよ。とっくに2ちゃんねるのニュース速報+などではスレッドが乱立して祭り状態になってます。出遅れてすいません。 とりあえずわかっているのは、クリプトンの社長と「ニコニコ動画」を運営しているニワンゴの親会社であるドワンゴが、「契約した・しない」「オリジナル曲作者に使用許可をもらうのはどちらだ」「ドワンゴは、勝手に初音ミクをJASRACにアーティスト登録するな」みたいなことで揉めているということです。 この事件、論点が多岐にわたって結

  • 俺の“難民”時代(2): たけくまメモ

    X氏の部屋は2階で、1階にはヤクザが住んでいてたいへんでした。ちょっとでも物音立てると怒鳴り込んでくる。それ以上に困ったのは、土曜日になるとXの彼女が部屋にやってくるんですよ。「クマさん…次の土曜、悪いんだけどさ……」なんて言われると、こっちは部屋あけるしかない。 それでしかたなく毎週土曜には池袋の文芸座行って、1000円くらいのオールナイトで「大島渚5立て」とか「タルコフスキー5立て」とか見に行くわけですよ。サウナや安宿にとまるより全然安かったし。ビデオが普及してなかったから、当時は週末に一晩中、映画を見せる名画座がたくさんあったんです。それで20代前半は猛烈に映画を見てましたよ。年間200は見てたな。だんだん彼女が欲しいとかいう気が麻痺して、「土曜は朝まで映画」というのがいつのまにか習慣になってた。完璧に喪男でしたね~。何やってたんだか。 X氏のアパートは三ヶ月が限界でした。向こ

    yodaka
    yodaka 2007/07/18
  • 俺の“難民”時代(1): たけくまメモ

    ええと、前のエントリ「フジでオマイラキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」(リンク→★)で、「俺も昔はネカフェ難民みたいなものだった」みたいなことを書きました。ネカフェ難民のニュースを見ると、どうもそのことを思い出してしょうがないんですよ。俺の 『私とハルマゲドン』(ちくま文庫)にも出てくるエピソードなんですが(※注)、あのは現在入手困難ですので、ミクシイ日記にそのことをちょっと書いたんですね。そしたらわりと好評でしたんで、加筆してあらためて「たけくまメモ」に掲載することにしました。 なんで俺が「難民」になったかというと、これはブログでも書いたと思うけど、直接的には親(母親)との確執が理由で、このままだと家庭内暴力に発展しかねないので自分から家を出たわけですね。1981年の初春、俺が20歳の時です。 でも家出た理由はそれだけではなくて、文筆とか編集のようなクリエイティブ方面に進みたかったと

    yodaka
    yodaka 2007/07/17
  • たけくまメモ : フジでオマイラキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 

    さっき放映されたフジテレビの「プレミア5」という番組で「格差社会」の特集やってたんだけど、例によって「携帯で日雇い派遣」とか、いかにもオタク風な36歳の「ネカフェ難民」とか始まったんで、さっそく2ちゃんの実況板にアクセスしたんですよ。フジ専用の板に。そしたら、歳いったオタクの人が映ったのを見ながら、例の オマエラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! ……は実はあんまりなくて、 おまいらキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! が連呼されてました。やっぱり「オマエラ」が「おまいら」になってましたねみんな。前にこのことに触れたエントリ書いたときも、「おまいら」じゃないのって指摘があったと思うけど、このAAがはじまった2年くらい前は「オマエラ」が主流だったように思う。まあ、そんなことはどうでもいいんですが。 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2

  • たけくまメモ : 【著作権】とんでもない法案が審議されている

    先週あたりから一部で話題になり始めているので、すでにご存知の人もいるかもしれませんが、著作権法の改定を視野に入れたとんでもない法案が日国政府関係者によって審議されていますので、ご存知ない方のためにこの場で報告したいと思います。 「とんでもない審議」というのは、もちろん俺自身が「とんでもない」と思っているわけですが、もしこの審議に基づく著作権法改定がなされた場合、俺だけではなく、およそ表現行為をするもの全員にとって、プロアマ問わず等しく重大かつ深刻な影響を与えることになるのではないかと思われます。 今の動きをかいつまんで書くなら、「著作権法の非親告罪化」に向けた準備が政府機関によって進行しているいうことです。これまでも現在も、著作権侵害というものは「侵害されたと思う側」が民事裁判に提訴するなり、あるいは刑事告訴をしない限り逮捕することも裁判を起こすこともできない「親告罪」とされているわけで

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