現在のIntelのCore iシリーズのプロセサはSandy Bridgeアーキテクチャであるが、その次のIvy Bridgeアーキテクチャのプロセサが、数か月以内に登場すると見られている。Ivy Bridgeでは256bit幅でSIMD演算を行うAVX命令が追加される。このAVX命令などのIntelアーキテクチャを拡張する命令の使い方を記述した"Intel Architecture Instruction Set Extensions Programming Reference"というドキュメントが公開された。 AVX命令は以前にも情報が公開されているのであるが、このドキュメントが注目されるのは、その8章に"Transaction Synchronization Extensions(TSX)"という章が入っている点である。そして、Intelのブログで、このトランザクションメモリ機能はI
研究室の勉強会のネタとして、transactional memoryというものを勉強している。わりと新しい概念らしく、書籍での情報が得られないので論文を読んだり、Wikipediaを眺めたりしつつ、わからないところを先輩に聞いたりして徐々に理解を深めているところ。とりあえず今まで勉強したことなどを吐き出してみる。 ここでは、software transactional memoryについて主に説明する。 なぜsoftware transactional memoryが必要か データベースでよく用いられているトランザクションを、マルチプロセッサ環境などでの共有資源管理に持ち込んだものがtransactional memoryである。 v.s. blocking method 共有資源管理の典型的な手法としては、mutexやセマフォ、あるいはロックをするというものであった。しかし、これらの方法
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