本連載はSQLの応用力を身に付けたいエンジニア向けに、さまざまなテクニックを紹介する。SQLの基本構文は平易なものだが、実務で活用するには教科書的な記述を理解するだけでは不十分だ。本連載は、著名なメールマガジン「おら!オラ! Oracle - どっぷり検証生活」を発行するインサイトテクノロジーのコンサルタントを執筆陣に迎え、SQLのセンス向上に役立つ大技小技を紹介していく。(編集局) 今回は、非常に大きなデータを扱う方法を紹介しましょう。大きなデータを格納する際には、LOB(Large Object)という非構造化データ(バイナリデータや大量のテキストデータ)を使用します。 Oracleに格納できるLOBの種類 Oracleデータベースに格納できるLOBには、以下の4種類が存在します。 LOBの種類 説明 BFILE
LOB 型の格納方式 LOB 型(Large OBject) 型は、その名前の通り大きなオブジェクトを格納する必要があるために 特別な格納方式でデータを保持している。 ロケータ ロケータとは LOB の格納先のポインタを格納する構造体のようなものである。 このロケータの情報を使用して実データに対してアクセスを行なう。 このロケータによりデータを LOB 専用の格納領域に配置することなどの領域管理を行なうことができる。 インライン格納とアウトライン格納 インライン格納とは LOB の実データを他の行データを一緒に格納する方式である(制限あり) アウトライン格納とは LOB を格納するための専用の データ・セグメント を 用意しておき、そこに格納する方式である。 インライン格納とアウトライン格納は、ブロック内連鎖と複数ブロックを使用する 行連鎖 の同じ違いに近い。 1行のすべてのデータをアクセ
Oracleではサイズの大きいデータを格納するためにラージ・オブジェクト(LOB)を使用します。 LOBにはデータベース内部に格納される内部LOBとOSファイルとして格納される外部LOBの2種類がありますが、ここで説明するのは内部LOBの方です。 LOBにはバイナリー・ラージ・オブジェクト(BLOB)とキャラクター・ラージ・オブジェクト(CLOB、NCLOB)があります。 LOBデータはインライン(行データに含める)に格納するか、アウトライン(専用のLOB記憶域)に格納するかのいずれかの方式をとります。 LOB記憶域の設定で"DISABLE STORAGE IN ROW"を指定した場合、LOBデータはアウトラインに格納されます。 逆に"DISABLE STORAGE IN ROW"を指定しない場合は4,000バイトまでであればインラインに格納され、4,000バイトを超えるとアウトラインに格
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