【坪倉由佳子】イケメン仏像という切り口なら、歴史に興味のない若い女性に古都の魅力が伝わるかも……。そんな発想で、観光について学ぶ奈良県立大の女子学生3人が「奈良イケメン仏像マップ」を完成させた。 作ったのは、地域創造学部観光学科4年、吉岡千幸(ちゆき)さん(24)と3年の平住実穂さん(21)、桐村美彩(みさ)さん(22)。 県立大と奈良信用金庫、奈良市は昨年9月、ワーキングチームを立ち上げ、観光の振興策について検討を重ねてきた。「地域に役立ちたい」と参加した吉岡さんと平住さんは、宿泊施設や観光客へのアンケート配布やヒアリングを担当。「学生なので、最初はホテルや旅館に電話してアポイントを取るだけで心臓がバクバクでした」と明かす。