細長い体と独特のひれが特徴のリュウグウノツカイ。切り離した胴体をつなげて撮影(隠岐ジオパーク推進機構・立花寛奈さん提供) 島根県隠岐の島町の近海に仕掛けられた定置網に、深海魚のリュウグウノツカイがかかった。自ら体を切り離す自切(じせつ)をしたが、長いひれは完全に残っていた。専門家は「ここまで鮮度の良い状態は珍しい」と話している。 【写真特集】隠岐でリュウグウノツカイ 真っ二つにした跡も 体長170センチで胴体は銀色に光り、鮮度が良い状態を示す黒い斑点があった。いずれも赤い背びれと胸びれ、尾びれが残っていた。 12日午前、五箇地区の沖合にある定置網にかかったのを吉田水産(隠岐の島町北方)の漁師が発見。その時点では生きており、胴体を真っ二つに切り離したという。頭部、尾部とも水揚げに成功した。 島根大隠岐臨海実験所(同町加茂)の吉田真明准教授(40)=進化生物学=によると、リュウグウノツカイは危
