プラズマの復活はあるのか? こうした中で言われているのが、松下のプラズマへの過剰投資に対する懸念だ。ただし、松下へのこうした批判は、ややバイアスがかかっている面があるようにも思える。 昨年、ソニーのプラズマテレビ撤退騒動以降、一部のマスコミで「プラズマはやっぱりダメじゃないのか? 」という認識のもと、液晶テレビに偏った報道がなされたケースが目立った。おそらく表示パネル事業で業績好調なシャープとの対比でストーリーを描きたい新聞や一般誌記者などの意志も入っていたのではないだろうか。 確かに以前のプラズマテレビは、自発光デバイスの割には黒沈みも今ひとつで、暗部がノイジーな上に暗部階調も今ひとつでリニアリティに欠けるという印象だったが、松下がPX300シリーズで施した改良で、暗部に見られた欠点がかなり解消された。個人的にはこの時点で「画質的にはプラズマがかなり優位に立った」と感じていた。 ところが
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