(台北 18日 中央社)東京で来月予定されている国立故宮博物院(台北市)の美術品の貸し出し展示を巡り、聯合晩報が17日に掲載した社説で展示物の中に“門外不出”だったヒスイの彫刻「翡玉白菜」も含まれることに反対の姿勢を明確にし、名品の初めての海外展示先に日本を選んだ関係者の戦略的思惑を疑問視している。これを受け、同院は18日、「文化交流を深めたい一心で展示物を厳選した」と政治的・戦略的思惑との関連性を否定した。 聯合晩報は、今回の故宮展について「台日友好、国際交流の視点から見ると好ましいことだ」と評価する一方、「翡玉白菜」の出品に関しては「地域情勢が緊迫化する中、平和憲法の改正を目指す日本に媚びる筋合いはないだろう。関係者の戦略的思惑は全く理解に苦しむ」と批判した。 これに対し、国立故宮博物院は「展示物の選定は政治的・戦略的思惑とは無関係」と強調した上で、今回の貸し出し展示を「世界の博物