公的年金に上乗せして任意加入できる私的年金制度iDeCo(個人型確定拠出年金)。加入者数は約328万人に上ります(2024年3月末)。老後の資産形成への関心が高まる昨今、iDeCoへ加入できる人の対象範囲が年々広がり、ますます私たちの身近な存在となっていることは間違いありません。そこで2023年度のiDeCoの概況を振り返るとともに24年度に押さえておくべきポイントをNPO法人確定拠出年金教育協会理事兼主任研究員の大江加代氏に聞きます。 iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の最新概況が2024年5月1日に国民年金基金連合会より発表され、2024年3月の新規加入者数は4万4316人(前年同月比103.3%)、加入者総数は328万4971人(同113.3%)となりました。 新規加入者数の内訳は、第1号加入者が5914人(同131.7%)、第2号加入者が3万6128人(同99.2%)、第3号