群馬県草津町の草津温泉で歌われ出した民謡。鎌倉時代に発見されたといわれる草津温泉は、その湯質が酸味硫化水素臭の濃い硫黄(いおう)泉で、温度も高く長時間入っていることはできなかった。そこで江戸時代末期から、時間を限って入る「時間湯」という制度が決められた。一方、高温の湯に水を入れてうめると薬効が落ちるので、湯を板でかき回す方法も用いられた。これが「湯もみ」である。「時間湯」にも「湯もみ」にも入湯客に指示する人が必要である。そこで湯に詳しい人を選んで「湯長」とした。湯長の拍子木を合図に入湯客が板で一斉に湯をかき回し、唄(うた)を歌った。唄は各地さまざまだったが、埼玉方面からきた客が歌った「二上り甚句(じんく)」の変化した「機織(はたおり)唄」がいちばん親しみやすく、この唄がやがて「チョイナチョイナ」の囃子詞(はやしことば)の入る『草津節』となった。草津温泉にはほかに「ヨホホホーイ」が入る『草津
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