スーパーや青果店には大きなトマトと共に、小さなトマトが売られている。この小さなトマトは「ミニトマト」または「プチトマト」と呼ばれる。 「ミニトマト」と「プチトマト」は同じものだと思われがちであるが、正確には違いがある。「ミニトマト」は重さ10~30g程度の小さなトマトの総称である。一方、「プチトマト」はミニトマトの中の品種の一つである。 なお、「ミニ(mini)」は英語、「プチ(petit)」はフランス語で「小さい」「小型の」という意味である。ミニトマトが日本で普及した過程を確認してみる。 小さなトマトは昭和初期に日本にすでにあった。その当時は「小型トマト」や単に「小さなトマト」などと呼ばれていたが、普通の大きなトマトが一般的だった当時、小さなトマトは市場にほとんど出回っていなかった。 その後、1975年(昭和50年)頃にプチトマトが発売され、爆発的なヒットとなった。種メーカー「タキイ種苗