新海誠に惚れ込み、支え続けた男 コミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)代表取締役の川口典孝さんは、いまや国民的なアニメ映画の作り手となった新海誠監督をデビュー当時からビジネス面で支え続けてきた男だ。 大手商社・伊藤忠商事からの出向先だったコミックス・ウェーブ(旧CW)で新海監督に出会った川口さんは、その才能とひたむきさに惚れ込み、伊藤忠仕込みの抜群の行動力とビジネス感覚で監督の映画作りを徹底的にサポート。 『ほしのこえ(2002年)』は異例のヒットを飛ばし、当時のアニメファンの間で新海監督は一躍時の人に。 前編〈『天気の子』から2年…「新海誠」という天才を支え続けるビジネスマンの「思考回路」〉では、その詳細を川口さん本人から聞いた。 その一方で、川口さんは伊藤忠商事を辞めることを決断する。 川口さんが大企業を辞めてまで守りたかったもの、『君の名は。』『天気の子』の大ヒットの裏側、そして才