「よし、これで心おきなく解説できるな」 意気揚々とサイトウは壁に関数を書きながら説明しはじめた。 =ARRAYFORMULA(LEFT(A2:A20, 5)) 「さっきの関数の組み合わせだがな、ユーザーさんがそもそもやりたいことはこんな感じだろう。A列の値にLEFT関数を適用して何文字でも構わないんだが5文字を切り出す。この式で困るケースがあるとしたらなんだ?」 「処理したい値が20行以上つづいたときですよね」 =ARRAYFORMULA(LEFT(A2:A, 5)) 「僕ならこういう感じで書きます。IFERRORとかつけてもいいのですが、LEFTなら空白でエラーってこともないので気にしなくていいですね」 「そうだな。まあARRAYFORMULAを使う上で範囲の動的指定とどう向き合うかは重要だ。このユーザーさんは処理対象の行を正確に指定したかったんだろう。そのうえで処理したい行数の変化に対