ブックマーク / www.astroarts.co.jp (60)

  • ニューホライズンズ、28年ぶりに史上最遠撮影記録を更新

    探査機「ニューホライズンズ」が昨年12月に撮影したカイパーベルト天体の画像が公開された。地球から最も遠い場所で行われた撮影の記録を約28年ぶりに更新するものだ。 【2018年2月19日 NASA】 1990年2月14日、NASAの探査機「ボイジャー1号」は地球から約60.6億kmの彼方で地球の方向を振り返り、遠ざかる太陽系の姿を60枚の画像に収めた。そのときに撮影された1枚は「ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)」と呼ばれ、地球が淡く青い点として写されている。 「ボイジャー1号」がとらえた「ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)」(提供:NASA/JPL) それから約28年後の昨年12月5日、NASAの探査機「ニューホライズンズ」は当時のボイジャー1号よりもさらに遠い、地球から約61.2億kmの距離に到達し、長焦点カメラ「LORRI」を使って、りゅうこつ座の方

    ニューホライズンズ、28年ぶりに史上最遠撮影記録を更新
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    yono 2018/02/21
  • 探査機「ジュノー」、木星を初フライバイ

    今年7月に木星周回軌道へと入ったNASAの探査機「ジュノー」が、8月27日に第1回目の木星フライバイを実施した。観測機器はすべて正常に稼働したことが確認されている。 【2016年8月30日 NASA】 「ジュノー」は7月5日に木星を周回する軌道に投入された。2018年2月末までのミッション期間中に30回以上の木星フライバイ(接近観測)が行われる予定だ。その第1回目が8月27日22時44分(日時間)に実施され、時速20万8000kmで木星の表面から4200kmまで接近した。 「初のフライバイ時に取得された全データの送信には数日かかるでしょうが、すでに興味をそそられる初期データが送られてきています」(サウスウェスト研究所 Scott Boltonさん)。 8月27日に70万3000kmの距離からジュノーがとらえた木星(提供:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS) まず、ジュノ

    探査機「ジュノー」、木星を初フライバイ
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    yono 2016/08/30
  • 地球は先駆者、生命に適した惑星9割の誕生はこれから

    ハッブル宇宙望遠鏡と系外惑星探査衛星「ケプラー」などの観測データを基にした最新の理論研究から、生命が存在しうる惑星のうち9割以上はまだ作られていないという見積もりが発表された。46億年前に誕生した地球は、かなりの先駆者ということになる。 【2015年10月23日 HubbleSite】 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)などの観測データによって、100億年前の宇宙では現在よりも速いペースで星が作られていたことがわかっているが、当時使われた星の材料となる水素やヘリウムは全体量から比べるとわずかで、宇宙にはまだ多くの材料が残されている。したがって、未来の宇宙ではこれからも多くの恒星や惑星が誕生する。 一方、「ケプラー」による観測データを基にした見積もりでは、天の川銀河内に10億個もの地球サイズの天体が存在し、そのうちの相当数が岩石惑星であると推測されている。現在観測可能な銀河が1000億個以上あるこ

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    yono 2015/10/24
  • ニューホライズンズ、次の目標はカイパーベルト天体2014 MU69

    探査機「ニューホライズンズ」の次の探査目標天体として、冥王星よりさらに約16億km外側を公転しているカイパーベルト天体「2014 MU69」が選ばれる見通しとなった。 【2015年9月1日 NASA】 7月14日に冥王星をフライバイした「ニューホライズンズ」は当初から、冥王星系だけでなく他のカイパーベルト天体も探査するように計画された探査機だ。追加の目標を接近通過(フライバイ)するための燃料も残っており、電力系統もあと数年は稼働できるよう設計されている。 新たな目標として選ばれたカイパーベルト天体2014 MU69は、2014年にハッブル宇宙望遠鏡で発見された天体である。大きさは約45kmと見積もられており、典型的な彗星より10倍以上大きく1000倍以上重い。一方で冥王星と比べると0.5~1%の大きさ(質量は1万分の1)しかなく、冥王星などを作る元となった天体と考えられる。 カイパーベルト

    ニューホライズンズ、次の目標はカイパーベルト天体2014 MU69
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    yono 2015/09/02
    “2014 MU69への到着は2019年1月1日の予定”
  • 地球から21光年先のスーパーアース

    地球からわずか21光年の距離にある系外惑星「HD 219134b」がスーパーアースであることが確認された。岩石惑星として、また恒星の手前を通過するトランジット現象を起こす系外惑星としては最も地球に近いもので、今後の観測からスーパーアースに関する様々な情報が得られると期待されている。 【2015年8月10日 NASA】 NASAの赤外線天文衛星「スピッツァー」による観測で、系外惑星「HD 219134b」が岩石惑星であることが確認された。この惑星はカシオペヤ座の方向21光年彼方の6等星の周りを公転する4つの惑星のうちの一つで、中心星からの距離は太陽‐地球間の約25分の1しかない。 HD 219134系はカシオペヤ座にある(提供:NASA/JPL-Caltech/DSS) HD 219134bはもともとは、カナリア諸島の口径3.5m望遠鏡を使った観測で、惑星の重力による中心星の動きを検出する視

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    yono 2015/08/12
  • 探査機ロゼッタの彗星到着から1年

    探査機「ロゼッタ」がチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着してから1年が経過した。迫力のある高解像度の彗星の画像撮影や着陸機「フィラエ」の投下などのミッションをこなしながら、今月13日にはいよいよ「彗星の近日点通過」という一大イベントを迎える。 【2015年8月7日 ヨーロッパ宇宙機関 (1)/(2)/(3)】 ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機「ロゼッタ」は2004年3月に打ち上げられ、10年後の昨年8月に探査目標のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着した。その後、ガスの噴出や表面の地形を撮影したり核の構造を調べたりしながら、この8月6日に1周年を迎えた。 チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の軌道(楕円)とロゼッタがとらえた彗星。クリックで拡大(提供:ESA/Rosetta/MPS for OSIRIS Team/MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA

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    yono 2015/08/07
  • 冥王星を流れる窒素の氷河、冥王星を覆うもや

    探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近から早くも2週間が経過した。観測データはまだ数パーセントしか送信されてきていないものの、公開される画像やデータはどれも大きな驚きや新たな謎をもたらしてくれる。このたび公開されたのは窒素の氷河や大気中の「もや」の画像だ。 【2015年7月28日 NASA (1)/(2)】 先週金曜日に公開された冥王星のクローズアップ画像では、ハート模様のトンボー領域内の西(ハートの左半分)に位置するスプートニク平原に見られる様々な地形が詳細にとらえられている。興味深いのは広範囲を覆う窒素の氷河(氷床)の流れた跡だ。地球の氷河と同様に、今も流れているかもしれない。 スプートニク平原周辺に見られる地形。多角形の地形、窒素の氷河、クレーターの多い領域が見える。クリックで拡大(提供:NASA/JHU APL/SwRI、以下同) スプートニク平原は窒素だけでなく一酸化炭素やメ

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    yono 2015/07/28
  • 日本惑星協会が活動再開

    【2015年7月21日 日惑星協会】 「日惑星協会」は1999年に活動をスタートした市民団体で、「太陽系惑星と地球外知的生命の探査(SETI)の推進」を掲げて立ち上げられたアメリカの「惑星協会」(1980年スタート)の趣旨に賛同したものだ。2011年に活動を停止していたが、日7月21日に設立宣言を果たした。協会推進事務局の井昭事務長は「宇宙への関心が高まるとともに、市民も宇宙探査に参加できる場が求められていると感じていた。情報提供だけでなく、宇宙機関への提言にも取り組みたい」(毎日新聞より)と訴える。 新たに発足する協会は水谷仁氏(科学誌『ニュートン』編集長)が会長に就き、協会に対して運営チーム外から助言・提言を行う「アドバイザリーカウンシル」を設置した。カウンシルには天文教育の第一線で活躍される縣秀彦氏や天文学会役員、JAMSTEC(海洋研究開発機構)の研究者も名を連ねている。「

    日本惑星協会が活動再開
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    yono 2015/07/22
  • 太陽風の玉突き事故で起こった大規模磁気嵐

    今年3月17日に発生した大規模な磁気嵐は、太陽から噴き出したコロナ質量放出が地球へ到達するまでに後方から高速太陽風の追い風を受け、さらに前方に渋滞していた低速太陽風が巻き込まれて「玉突き事故」のような状況が起こったことが原因と明らかにされた。 【2015年7月17日 名古屋大学/国立極地研究所】 今年3月17日、過去10年で最大規模の磁気嵐が発生し、北海道ではオーロラが11年ぶりに観測されて話題となった(参照:アストロアーツニュース「北海道で11年ぶりにオーロラを観測」)。 太陽で高速プラズマ雲の放出「コロナ質量放出(CME)」が起こると、数日後にそのCMEが地球に到達して磁気嵐(地磁気が一時的に弱まる現象)が発生することがある。その磁気嵐の規模が大きくなると、極域で見られるオーロラが活発になるだけでなく、普段オーロラが見られない低緯度の地域でもオーロラが見られることもある。しかし3月17

    太陽風の玉突き事故で起こった大規模磁気嵐
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    yono 2015/07/17
  • ニューホライズンズ、史上初の冥王星フライバイを見事達成!

    時間7月15日午前10時ごろ、史上初の冥王星フライバイ達成をミッション・チームと全世界へ伝えるべく、誰もが待ちわびていた探査機「ニューホライズンズ」からの信号が無事届いた。フライバイ時の観測データ公開は日時間16日朝の予定となっている。 【2015年7月15日 NASA (1)/(2)/(3)】 探査機「ニューホライズンズ」にプログラムされていた冥王星フライバイ(接近通過)後の信号は、48億kmの距離を4時間半かけて地球に届けられた。冥王星最接近時(日時間14日夜8時50分ごろ)にはニューホライズンズは観測に専念していたため、探査機が無事であるという15分間の信号は冥王星を通り過ぎてしばらくしてから送信されたものだ。 ニューホライズンズの冥王星フライバイの成功を受けて喜ぶ、米・ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所の地上管制スタッフ(提供:NASA/Bill Ingalls) 「こ

    ニューホライズンズ、史上初の冥王星フライバイを見事達成!
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    yono 2015/07/15
  • 従来より「大きくなった」冥王星

    探査機「ニューホライズンズ」は、いよいよ日時間の14日20時49分57秒に冥王星に最接近する。時速4万9600kmもの猛スピードで冥王星をフライバイしながら、7つの機器で観測を行う。通信に約4時間半かかるなどの理由により、第一報が届くのは15日午前中の予定である。一方、これまでの観測データから、冥王星の大きさが明らかになった。 【2015年7月14日 NASA (1)/(2)】 探査機「ニューホライズンズ」の望遠撮像装置「LORRI」による観測データから、もっとも基的な謎であった冥王星の大きさが明らかにされた。その直径は2370kmで、従来の推定値よりやや大きい数値となっている。 冥王星と衛星カロン。望遠撮像装置「LORRI」による白黒の観測データに可視光・赤外線撮像装置「Ralph」によるカラーデータを合成して作成。2つの天体の明るさや色の違いがはっきりとわかる(提供:NASA/JH

    従来より「大きくなった」冥王星
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    yono 2015/07/15
  • 「あかつき」、金星周回に向け4回目の軌道修正

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、今年12月7日に金星周回軌道への再投入を目指す探査機「あかつき」について、4回目となる軌道修正を今月17日から3回に分けて実施することを発表した。 【2015年7月10日 JAXA】 2010年5月に打ち上げられた「あかつき」は、同年12月に金星周回軌道に入るために軌道制御エンジン噴射を実施したが、エンジントラブルのため軌道投入に失敗した。その後、失敗の原因と対策を調査し、金星周回軌道への再投入計画を検討した結果、今年12月7日に軌道再投入を実施することを決定した。 現在「あかつき」は太陽の周りを回っているが、現在のままで金星へ接近すると、太陽の重力の影響で金星へ落下するリスクがある。これを回避し、周回軌道再投入後の観測を有利にするため、4回目の軌道修正を行う。 2011年11月以来となる今回の軌道修正は、12月の軌道再投入時の性能試験を兼ねて探査機

    「あかつき」、金星周回に向け4回目の軌道修正
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    yono 2015/07/12
  • 冥王星の表面にクジラ、ドーナツ、ハート模様

    探査機ニューホライズンズの冥王星最接近まで残すところあと5日、距離は1000万kmを切った。撮影データから作られた冥王星の地図にはクジラやドーナツのような模様が、また7日に撮影されたばかりの画像にはハートのような明るい模様が見えている。 【2015年7月9日 NASA (1)/(2)】 冥王星の地図は6月27日から7月3日に「ニューホライズンズ」が撮影したデータから作られており、様々な大きさや形をした明暗の模様がよくわかる。 冥王星の地図。左右端が子午線、上端が北極で上下中央が赤道(南緯20度付近より南はデータがない)。望遠撮像装置「LORRI」による白黒の観測データと可視光・赤外線撮像装置「Ralph」によるカラーデータを合成。クリックで拡大(提供:NASA/JHUAPL/SWRI、以下同) 赤道に沿って東西に長く伸びた暗い領域は、その形から「クジラ(whale)」と非公式に呼ばれている

    冥王星の表面にクジラ、ドーナツ、ハート模様
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    yono 2015/07/09
  • 日本国内では初、北海道で夜光雲を検出・同定

    6月21日未明、北海道内の複数の施設や天文台で夜光雲が観測された。複数のカメラ画像データを使用し夜光雲を検出・同定したのは日国内では初のことだ。 【2015年7月3日 名古屋大学 太陽地球環境研究所】 6月21日朝2時から3時にかけて、北海道で、夜空に青白く輝く雲が観測された。名古屋大学太陽地球環境研究所陸別観測所短波ドップラーレーダー観測施設(陸別町)、同研究所母子里観測所(幌加内町)、なよろ市立天文台(名寄市)、オホーツクスカイタワー(紋別市)で撮影された画像をもとに、北海道大学低温科学研究所、名古屋大学太陽地球環境研究所、駒澤大学、明治大学、国立極地研究所、情報通信研究機構の研究グループが解析を行い、この雲が夜光雲であると同定された。 陸別観測所短波ドップラーレーダー観測施設で撮影された夜光雲。夜光雲特有の筋状の構造がレーダーのタワーの向こうに写っている(撮影:名古屋大学太陽地球環

    日本国内では初、北海道で夜光雲を検出・同定
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    yono 2015/07/07
  • ニューホライズンズ最接近まで1か月、冥王星の最新画像

    探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近まで残すところ1か月となった。5月下旬から6月初めにかけて撮影された最新画像には、明暗が非常にはっきりととらえられている。それぞれの領域が何であるのかは、今後得られる分光観測データの分析が待たれるところだ。 【2015年6月16日 NASA (1)/(2)】 7月14日の冥王星接近まで1か月となり、探査機「ニューホライズンズ」から送られてくる画像の解像度がますます高くなってきている。5月29日から6月2日の間に約5000万kmの距離から撮影された最新画像には、はっきりとした明暗がとらえられており、冥王星が複雑な世界であることがわかる。 冥王星。撮影日と撮影距離は(左から)6月2日(5050万km)、6月1日(5100万km)、5月31日(5400万km)、5月29日(5500万km)。非球状に見えるのは画像処理と明暗差が大きいことによる。クリックで

    ニューホライズンズ最接近まで1か月、冥王星の最新画像
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    yono 2015/06/16
  • 接近探査まで3か月、冥王星と衛星カロン

    今年7月に冥王星に接近する探査機「ニューホライズンズ」がとらえた、冥王星と衛星カロンのカラー画像が公開された。 【2015年4月16日 New Horizons】 NASAの探査機「ニューホライズンズ」は2006年に打ち上げられ、目標天体の冥王星とその衛星カロンを目指して長い旅を続けてきた。9年半の旅の末、今年7月14日に冥王星に最接近し、冥王星のそばを通過しながら観測を行う予定だ。そのニューホライズンズが今月9日に撮影した、冥王星とカロンのカラー画像が公開された。 冥王星(大きい点)と衛星カロン(提供:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute) 撮影時、冥王星からニューホライズンズまでの距離は約1億1500万kmで、これは地球から太陽までの距離(約1.5億km

    接近探査まで3か月、冥王星と衛星カロン
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    yono 2015/04/16
  • 初めてとらえた、星の“0歳児”の急加熱

    最初期段階の恒星が急激に高温になるようすが、赤外線のアウトバーストとしてとらえらえた。恒星が取り込む物質が急増したことによるものとみられる。 【2015年3月24日 NASA】 オリオン座の方向1400光年彼方の星雲NGC 1977の近辺で、生まれたばかりの星HOPS 383が赤外線で急増光(アウトバースト)するようすがとらえられた。NASAの宇宙望遠鏡「スピッツァー」などの観測データでは、2004年から2006年にかけての増光がまず見つかり、2008年には波長24μmの赤外線で35倍の明るさになった。その後2012年になっても明るさは衰えなかった。 原始星HOPS 383の急増光のようす。クリックで拡大(提供:E.Safron et al.; Background: NASA/JPL/T. Megeath (U-Toledo)) 恒星はガスの塊が重力で収縮することで生まれるが、一人前の星

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    yono 2015/03/24
  • オーロラから探る、ガニメデの地下海

    木星の衛星ガニメデのオーロラ観測から、その地下に大量の塩水が存在するらしいことがわかった。オーロラの動きに、天体内部の塩水が作り出す磁場が影響しているという。 【2015年3月13日 HubbleSite】 土星の衛星エンケラドスに続き、木星の4大衛星の1つであるガニメデについても、地下の海の存在を示す新たな研究成果が発表された。ガニメデは直径約5300kmという太陽系最大の衛星で、大型衛星の理論モデルや探査機「ガリレオ」による磁場観測から、地下に海があるのではと考えられてきた。 ガニメデのオーロラ。ガニメデ体は探査機「ガリレオ」、オーロラはハッブル宇宙望遠鏡による紫外線像(提供:NASA, JPL, and the Galileo Project) ガニメデは磁場を持つ唯一の衛星であり、その磁場が木星の磁場とぶつかってオーロラが発生する。ガニメデのオーロラは木星の磁場と連動して揺れ動く

    オーロラから探る、ガニメデの地下海
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    yono 2015/03/13
  • エンケラドスの地下海に熱水環境

    地下に液体の海があるのでは、と注目されてきた土星の衛星エンケラドス。日独米の共同研究により、地球の生命を育んだのと似たような海底の熱水環境が現存しているらしいことが明らかになった。 【2015年3月12日 東京大学】 土星の衛星エンケラドスは直径500kmの氷天体で、表面のひび割れから間欠泉のように水が噴出するようす(プリューム)が探査機「カッシーニ」によって観測されている。30~40kmの厚さの氷の下には海があり、生命を育める環境にあるのではと注目を集めてきた。 カッシーニがとらえた、エンケラドスのプリューム(提供:NASA/JPL) カッシーニのデータを分析した米独の研究チームが、エンケラドスからナノメートルサイズのシリカ粒子が放出されていることをつきとめた。関根康人さん(東京大学)と渋谷岳造さん(海洋研究開発機構)の日チームは、これをふまえてエンケラドス内部の環境を再現する熱水反応

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    yono 2015/03/13
  • 150光年彼方に地球の1.5倍の惑星

    およそ150光年彼方の暗い星に、地球に近い大きさの惑星が3個発見された。そのうち1つはハビタブルゾーン付近に位置しており、大気の成分次第ではさらに地球そっくりの惑星と言えるかもしれない。 【2015年1月20日 ケック天文台/NASA】 NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測から、しし座の方向150光年彼方の赤色矮星「EPIC 201367065」の周りに3つの惑星が見つかった。惑星の大きさは地球の1.5~2倍といずれも地球に近く、最も小さい惑星はハビタブルゾーン(恒星からの距離が、液体の水が存在できる範囲)の内側の境界付近に位置している。地球と同じ岩石惑星である可能性もあり、もしそうなら実際に液体の水をたたえているかもしれない。 150光年前後という近い距離なら、惑星の大気成分を分析することもできる。地球では窒素や酸素の薄い大気が生命を育んできたが、これまで大気分析が行われてきた多

    150光年彼方に地球の1.5倍の惑星
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    yono 2015/01/20