(前回から読む) 第1回と第2回のコラムで、財務諸表の基本的な仕組みと財務分析の手法について説明しました。そして、全ての企業に共通する基本活動は お金を集める→何かに投資する→利益をあげる という3つであり、その活動の実態がPL(損益計算書)とBS(貸借対照表)とCS(キャッシュフロー計算書)に表れていると申し上げました。 このことは海外の財務諸表でも同じです。もともと複式簿記の会計は15世紀に北イタリアのベニスの商人達によって発明され、それが明治時代に日本に入ってきて日本語に翻訳され使われているのですから、海外の財務諸表と日本の財務諸表の基本が同じであるのはあたりまえです。 今回はフォルクスワーゲンの財務諸表を見ていきますので、先ずは英文会計の単語の説明から始めましょう。ちなみに、フォルクスワーゲンの財務諸表は「ANNUAL REPORT2008」(PDFファイル)の188ページから始ま