中国国防省外事弁公室の関友飛副主任は11日、中国が開発した次世代ステルス戦闘機「殲20」の試作機による試験飛行について「ゲーツ米国防長官の訪中(のタイミング)に合わせたものではない。通常業務のスケジュールに基づくものだ」と述べ、試験飛行の実施を確認した。12日までに新華社電が伝えた。 試験飛行は11日午後、四川省成都市で行われ、長官訪中に合わせて空軍の技術力を誇示する狙いがあるとみられている。 副主任は「(中国の装備開発は)世界の新軍事変革と新型兵器の出現という現状に順応するためであり、特定の国家を対象としたものではない」と強調。その上で「(国際社会は)中国の軍事力の発展を正確に評価し、対応するべきである」と述べ、中国脅威論に反発した。(共同)