気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 中古アパートを次々と1棟買いする個人、再び活気づくREIT(不動産投資信託)…。リーマンショック以降、干上がっていた不動産市場が再び動き始めた。ただし、資金は局所的に集中している。背景には、銀行の融資姿勢の変化がある。 「今年は“バランスシート”をパンパンに膨らませていきますよ」 目の前に座った会社員は喫茶店のテーブルに身を乗り出すと、力強く言い切った。男性の名は川上哲夫氏(仮名)、34歳。金融機関に勤める普通のサラリーマンである。 バランスシートとは、借金で買う不動産を指す。川上氏は2年前から、不動産投資にのめり込んでいる。世界金融危機後の混乱が続いていた2009年3月、ある不動産ファンドが所有していた中古アパートを1棟買いしたのを皮切りに