国際テロ組織、アルカイダの攻撃がうわさされる中、イエメンの首都サヌアで6日に行われるアジアカップ最終予選、イエメン代表対日本代表の試合まで、あとわずかとなった。前日に引き続き、まずは現地の治安に関する様子からお伝えすることにしたい。 5日は、午前中に日本代表が宿泊しているホテルで、岡田武史監督の前日会見が行われることになっていた。ホテルの向かいには現在閉鎖中の英国大使館があり、周辺は最も厳戒態勢が敷かれている一帯と言ってよいだろう。確かに正門の周辺には、迷彩服を着た警察官が警備にあたっていた。だが、それほど「厳戒態勢」と呼べるほど物々しい雰囲気は感じられない。少なくとも、私がこれまでに見てきた旧ソ連諸国や中国における「厳戒態勢」に比べれば、はるかに緩い、と言わざるを得ない。ホテルの警備担当者も実にフレンドリーで、簡単な手荷物検査もあったが何かしら不快な思いをすることはなかった。もっとも、