悲願の日本シリーズ進出を決め、涙を浮かべる川崎(左)。内川はCSファイナルステージのMVPに選ばれた【写真は共同】 「2004年から、負けてベンチで涙を流したことの方が多かった。守っている時からいろいろ思い出して……。本当に感動しました」 球界一の元気者、川崎宗則の目が潤んでいた。「気づいた時には、自然と涙がこぼれていた」。その顔は、鼻の先まで真っ赤だった。 ついに、ついに……、福岡ソフトバンクホークスがクライマックスの呪縛を解いた。04年にプレーオフの名称でこの制度が導入されて以来、7度目の挑戦で初めてのクライマックスシリーズ(CS)突破「ダ」! 川崎だけじゃない。小久保裕紀も、本多雄一も、みんな泣いていた。10月1日のリーグ連覇達成の時とは明らかに違う雰囲気。ヤフードームの満員のスタンドではファンも涙した。テレビの前で声援を送った人も同じ。2011年11月5日は、ホークスとつなが