ノルウェー国会が下した「野生オオカミ駆除」の決定が、国内外で波紋を広げている。 ノルウェーには、国内で生息する野生オオカミは65~68頭ほどしかおらず、加えてスウェーデンとの国境を行き来するオオカミは25頭。国会は、国内のみで生息するうちの7割にあたる、47頭の射殺を法的に許可することで合意した。しかし、これは動物の大虐殺だと、環境保護団体などは批判の声をあげている。 Guardian Norway plans to cull more than two-thirds of its wolf population オオカミによる死亡者はゼロ、問題はヒツジノルウェーのオオカミにおける議論は、複雑だ。筆者は、最初は、オオカミ議論は、日本でいうクマや、ノルウェー北極圏に住むホッキョクグマにあたるのかと思っていたのだが、どうやら違うようだ。 ノルウェーの野生オオカミは、そもそも人の命を奪う身体的危