大阪桐蔭vs.履正社という、史上初の大阪代表同士による決勝戦となった今年のセンバツ。4月1日に大阪桐蔭が5年ぶり2度目の優勝を果たし、高校生による夢の球宴は、その幕を閉じた。 球児たちが、その汗と涙をグラウンドに落としているのとほぼ同じ頃、アルプススタンドで汗と涙を流している生徒たちがいた。それが……甲子園の各校ブラバン応援団である。 このコラムは、高校野球のブラバン応援にハマり、今年もセンバツに参加した全校の応援を生で聴いてきた“高校野球ブラバン応援研究家”こと梅津有希子(元吹奏楽部)が、その応援団席で感じたことを綴った記事である。 今春の甲子園で目撃したこと、それは……「高校野球の応援に新風が巻き起こっている!」ということだった。 吹き荒れた『恋』旋風!! 高校野球の応援といえば、まっ先に思いつく曲は何だろうか。『サウスポー』や『狙いうち』、『ルパン三世のテーマ』『宇宙戦艦ヤマト』など