システムの全体最適化やシステム連携によって、ビジネスに俊敏性をもたらすSOA。それを支えるシステムを運用するのは、ハードでもソフトでもなく「人」なのである。 生熊清司(ITRアナリスト) これまで、2回(関連記事1、関連記事2)にわたって、SOAが現在の情報システムに求められている柔軟性や構築スピードの向上、さらにROIの改善に有効であり、実現するためにはどのようなステップを踏むべきかということを述べてきた。しかし、システムを実際に構築して運用するのは、購入するハードウェアでもソフトウェアでもなく人である。今回は、SOAを実践するために必要と考える組織や人材について説明する。 求められる標準化とルール SOAに期待されているのは、疎結合による社内システムの全体最適化や既存システムとの連携、再利用よる開発スピードの向上によってビジネスに俊敏性をもたらすことである。これを可能にするためには以前