29日午後、小笠原諸島の南にある硫黄島の沖合で海水が変色しているのが確認され、気象庁は「海底噴火が発生した可能性がある」として、周辺の海域などでは火山活動に警戒するよう呼びかけています。 気象庁によりますと、29日午後3時40分ごろ、硫黄島の北東1.5キロの沖合で、海水が青く変色しているのを海上自衛隊が上空から確認しました。 このため気象庁は、29日午後7時すぎ、「硫黄島の北東沖で海底噴火が発生した可能性がある」と発表し、周辺海域を航行する船舶などに今後の火山活動に警戒するよう呼びかけています。 硫黄島は小笠原諸島の父島の南230キロ余りにあって、6年前の平成18年以降、島全体が膨らむ傾向の地殻変動が観測され、先月には島の西部にある火口でごく小規模な水蒸気爆発が発生しました。さらに27日以降、島内で小規模な地震活動が活発化して、これまでより大きな地殻変動が観測され、29日午前4時半ごろから