全銀システムは2018年にようやく24時間化 店内・行内為替の24時間化は個別行の努力で実現可能だが、他行為替の時間延長には業界全体の取り組みを要する。他行為替は、全銀システム(全国銀行データ通信システム)を用いた為替データの送受信と日銀の当座預金口座の振替により完了するからだ。 たとえばA銀行に口座を持つ甲が、B銀行の乙名義口座へ送金する場合、全銀システムを介しそのデータがA銀行からB銀行へ送信される。 A銀行はデータ送信とともに甲の口座から資金を引落し、B銀行ではデータ受信直後に乙の口座へ資金を振り込む。A銀行とB銀行間のでは、全銀システムを介し行った為替取引に伴う資金決済を日銀の当座預金口座間の振替により行っている。 現在、1億円以上の取引は即時決済し、その他の小口分は全ての銀行間取引の決済尻(資金受払の差額)を1日1回まとめて決済している。 取引構造はこうなっているため、銀行業界全